SNSからのリンクや“いいね”はSEOの評価対象になるのか?
SEOでもコンテンツが重要視され、「検索エンジンを意識するのではなくユーザーにとって有益なのかを考えるべき」と言われる現在でも、やはり被リンクが検索エンジンの順位決定の要素として影響力があるのは否定できません。
昔のように積極的に相互リンクをしたりディレクトリ型のサイトに登録するような方はあまりいないでしょうし、自作自演のサテライトサイトからリンクを貼ってもGoogleにはすぐにバレます。このような意図的に被リンクを集める方法はGoogleは推奨していませんし、ペナルティの対象になる可能性もあるので私もお勧めしません。
それでも被リンクを獲得したいと思っている方は多いわけですが、近年多くの方が使うようになったSNSからのリンクはSEOとして効果があるのかと議論されることがあります。
SNSからのリンクはSEOで効果あるの?
例えばFacebookやTwitterでURLを貼ると、SEO的に評価の対象となり順位アップに貢献するのかと言うことです。また「いいね!」やリツイートの数が多くなれば、話題になっているサイトとして順位に影響するのかです。
色々な所で様々な憶測などが飛び交っていますが、2015年11月5日に公開されたGoogleの「ウェブマスター オフィスアワー」の動画でそのことについて触れられた部分があります。
動画を全てご覧頂くのが一番良いのですが、時間がない方は26分くらいからの数分間をご覧ください。
重要なコメントをまとめると下記のようになります。
- 「いいね!」の数やツイート数などSNSの指標を測定して、それをランキングに利用していない。
- リンクとしては存在するし、通常のリンクと同じ力を持ち得る。
- 多くのSNSではリンクは nofollow されている。
- nofollow されていない場合はリンクとしての価値を持ち得る。
SNSの指標
まず重要なのが、FacebookやTwitterでの「いいね!」や「お気に入り」の数などのSNSの指標は検索順位を決定する為に利用していないと言うことでしょう。つまり、たとえ膨大な数の「いいね!」が付いたとしても、それだけで検索順位が上位に表示されるわけではありません。
もちろん多くの人の目に留まることで、ブログ等で紹介されればリンクとして効果があるかもしれません。でもSNSの指標自体は順位に影響しません。
リンクとしての価値
SNSでは気軽にリンクを貼って(URLを入れて)投稿することができます。それらのリンクは通常のリンクと同じ力を持ち得るものであると言うことです。つまりSNSからであってもリンクはリンクなので、SEOの評価の対象になります。
ただし、TwitterでもFacebookページでもリンクには nofollow 属性が付いています。ですからSEOの評価対象にはならないというのが結論です。TwitterやFacebookだけでなくGoogle+でもPinterestでも nofollow 属性が付いています。もし nofollow 属性が付いていないのであれば、それはリンクとしての価値を持ち得るのでSEOにも役立つ可能性があります。