総務省の調査で分かるネットショップに必須の決済方法ベスト8
商品やサービスを提供されている場合、その代金の受取方法、つまりお客様からみれば支払方法/決済方法はいくつありますか?支払方法をいくつか挙げてみると、「銀行振込」「代金引換」「クレジットカード決済」「コンビニ払い」などがあります。
まさか「銀行振込のみ」という支払い方法しかないなんてことないですよね?お金を支払ってもらって初めてあなたの収入になるわけなので、どのような決済方法が用意してあるかというのも収入を上げる為に重要な要素なのです。
実はネットショッピングをしていて支払方法に選択肢が無く、しかも支払いが面倒であったり不便なものだけしか無い場合、せっかく購入をしようとしていたのを止めてしまうことがよくあります。例えば「銀行振替」しか支払い手段がない場合や「代金引換」しか支払い手段がない場合です。
お客様に決済方法をいくつか提示することで、お客様自身が満足する決済方法を選択して頂けるようになります。では、必要な決済方法は何なのでしょうか?実は総務省が「平成27年通信利用動向調査」というものを行っており、そこにはインターネットで商品を購入する際に使っている決済方法の割合が掲載されています。
ネットショップに必須の決済方法とは?
まずは下図の平成27年通信利用動向調査の結果(PDF)を見てみましょう!
決済方法として使用されている順番に下記のようになっています。
- クレジットカード
- 代金引換
- コンビニ
- 銀行・郵便局の窓口・ATM
- ネットバンキング
- 通信料金・プロバイダ利用料金への上乗せ
- 電子マネー
- 現金書留、為替、小切手
- その他
クレジットカード払い
圧倒的にクレジットカード払いが多く、約70%が決済方法として選択されていることが分かります。まだクレジットカードをインターネットで使うのに抵抗がある方はいらっしゃいますが、以前と比べれば今はかなり多くの人がクレジットカードでの決済をしています。ネットショップを運営するのであれば必須の決済方法であると言えますね。
代金をすぐに、その場で支払うことができるクレジットカード決済はお客様にとってもメリットがありますし、商品を提供する側もすぐに決済ができるためメリットがあります。
代金引換
次は代金引換で約40%です。インターネットで商品を購入することに抵抗がある人は「お金を払っても商品が届かなかったらどうしよう」と思っていらっしゃる方が多いため、代金引換は商品の購入者にとっては商品が届いてからお金を支払うので安心感があるのでメリットがあります。代金引換があるとネットショップに抵抗がある人でも購入しやすくなりますね。特に価格が高い商品については代金引換があった方が良いでしょう。
実際にネットショップを運営してみると代金引換を利用する方は多いと感じます。特に年配の方が利用することが多いので、ユーザー層の年齢が高い場合はぜひ導入するようにしてください。
しかし高額な商品を除き、代金引換だけしか支払い方法が無い場合には少し問題があります。代金引換は「代引手数料」がかかるため、代金引換しか支払方法がないと商品の購入に掛かる費用が割高になってしまいます。せっかく商品価格が安くて購入しようと決めても、送料や手数料が高ければ他のショップに行ってしまう可能性があります。
コンビニでの支払い
約36%と意外に使用率が高かったのがコンビニエンスストアでの支払いです。コンビニ払いの場合、商品が届いてから自分でコンビニへ支払いに行くというパターンが多いため、代金引換のように商品が届いてから支払えるというメリットがあります。また代金引換よりも手数料が安いことも多いのもメリットでしょう。
学生などクレジットカードを持っていない方が使用するケースが多いので、学生向き商品など若いユーザー層に商品を提供しているネットショップであれば重要な決済方法だと考えられます。
銀行振込による支払い
4位の「銀行・郵便局の窓口・ATMでの支払い」と5位の「ネットバンキング」は銀行振込ということですね。両方を合わせると約36%の使用率となります。昔から定番の振込方法ですが、未だに決済方法として選択されている方は多いようです。
しかし銀行振込のみしか決済方法がないという状況にはしないようにしましょう。最近ではコンビニに設置されている ATM から振り込みが行えますが、わざわざ支払いに出かけなければならない手間を考えると躊躇してしまう方も多いようです。また高い支払手数料がかかるというのもネックとなります。私の場合も銀行振込しか決済方法がないと、別のネットショップを探しています。
通信料金・プロバイダ利用料金への上乗せ
使用率は10%に届かない決済方法で「キャリア決済」などと呼ばれています。例えば携帯電話料金の請求と一緒に請求するようなものが該当しますが、導入するのは他の決済方法と比べるとハードルが高そうです。
一般的なネットショップを独自に運営されている場合は無理をして導入しなくても良いのではと考えられますが、学生などが利用する場合が多いのでコンビニ払いと同様にユーザー層によっては導入を検討されても良いかと思います。
電子マネーや現金書留などは使用率も極端に低いので、一般的なネットショップであればなくても問題ないと考えられます。基本的には「クレジットカード決済」「代金引換」「コンビニ払い」「銀行振込」が支払方法としてお客様に提示できるように用意をしておきましょう。
クレジットカード決済の導入は面倒で難しいイメージがありますが簡単に導入できるサービスもあります。例えば Square(スクエア) というサービスを使えば簡単にクレジットカード決済が導入ができます。Web での決済だけでなくオフラインでのカード決済も簡単に導入可能でお勧めです。