実は YouTube で商用利用が禁止されてるって知っていましたか?
YouTube は動画を観覧して楽しむだけでなく、誰でも簡単に YouTube に動画を公開して情報を発信できる素晴らしいサービスです。動画を公開することで収益を得ることもできます。しかし当然 YouTube のルール(利用規約)は守らなければなりません。
今回は YouTube のルールで、意外に多くの方が知らない「商用利用」についてご紹介したいと思います。
このページではテキストでご紹介していますが、動画でも分かりやすくご紹介していますのでよろしければご覧ください。
YouTube は利用規約で商用利用が禁止されている!?
どのような動画でもアップして公開できると思っている方が多いのですが、実は公開してはダメな内容や手法も存在します。※もちろん著作権違反やアダルト、暴力的な動画を公開するのがダメなのはご存知ですよね。
それは商用利用(商業利用)に関わる内容です。 YouTube の利用規約一部を記載します。
本サービスの利用には制限があり、以下の行為が禁止されています。
1.本サービスまたはコンテンツのいずれかの部分に対しても、アクセス、複製、ダウンロード、配信、送信、放送、展示、販売、ライセンス供与、改変、修正、またはその他の方法での使用を行うこと。~ 省略 ~。
現状の利用規約の文章だと少しわかりにくいですよね。2019年に利用規約の文章が更新されましたが、その更新前は下記のようになっていました。
~ 省略 ~
D. お客様は、本サービスを、YouTubeの事前の書面による承諾なく、以下に記載する商業目的に利用しないことに合意します。
・本サービスに対するアクセスの販売
~ 省略 ~
「本サービスに対するアクセスの販売」というのは、例えば YouTube にアップした動画を限定公開にしておき、観覧料を支払った人のみに動画のページにアクセスできるようにしたり、動画を観覧できるようにすることです。※現利用規約の「アクセス」や「販売」にあたる部分です。
結構このような方法でオンラインセミナーとして動画を観覧できるようにしている人や企業ってありますよね。オンラインサロン、ヨガ教室、オンライン授業など有料会員限定で動画を公開しているところも多いですが、このような方法は YouTube の利用規約で禁止されています。※ YouTube 内の有料コンテンツの提供機能を使用する場合を除く。
今まで積極的に取り締まられていない状況だと思いますが、コロナの影響によって多くのチャンネルでこのようなことが行われるようになっているので、今後厳しくなっていく可能性はあると思います。
もし有料で動画を観覧してもらいたいという場合は YouTube を使うのではなく、ご自身のサーバーに動画をアップして表示させたり、『Vimeo』のような別の動画公開サービスを利用する必要があります。
広告を貼ってあるサイトに動画を表示させるのは規約違反?
先ほどご紹介した利用規約内には、
など別の規約が記載されています。ブログやサイトに広告が貼ってある場合は、YouTube の動画を入れてはいけないとも読み取ることができます…。
しかし書き方が分かりにくくて理解するのが難しいですよね。これを噛み砕いた内容が「YouTube ウェブサイトの商用利用が禁止されるケースと許可されるケース」のページに記載されています。
結論から言うと、一般向けの広告が適度にあるくらいであれば問題ないということです。ですからアドセンス広告やアフィリエイト広告が入ったページに YouTube の動画を表示させても規約違反にはなりません。しかしこのようなページを見たことがないでしょうか?
テキストなどオリジナルコンテンツが乏しいページに動画をたくさん表示させているだけで、広告を貼り収入を得ようとしている場合は違反になります。これは Google アドセンスであった場合、アドセンス側のポリシーにも違反する可能性があります。
ちなみに利用規約にも記載されていますが、企業が自社の商品やサービス等を紹介するためにオリジナル動画を公開することは、禁止される商業利用に含まれないので安心してください。