アドセンスのクリック率はページ単位で狙って上げる!CTR劇的アップ法
こんにちは、Google AdSense 公式ヘルプコミュニティ エキスパートの竹中です。
アドセンスの収益を上げるには PV の増加やクリック率(CTR)の改善が重要であることは既にご存知の通りです。アドセンスは基本的にはクリックされなければ収益にならないため、クリック率が低いか高いかで収益に大きな差が出てきます。
例えばクリック率 0.7% と 1.0% ではどれくらい収益に差が出るでしょうか。例えば 100,000 PV で平均 CPC(クリック単価)が 30円 の場合、クリック率 0.7% の収益は 21,000 円です。クリック率 1.0% の収益は 30,000 円となり、わずか 0.3% の差でも金額は 9,000 円も差が出てしまいます。
アドセンスのクリック率を上げる方法としてよく言われるのが「配置」です。つまり広告をどの位置に設置するかです。
広告の配置には『王道の配置』と呼ばれる、クリック率が高まりやすいとされる場所があります。例えばヘッダー部分、記事途中、記事下などですが、これについての詳細は下記ページでご紹介しておりますのでご覧ください。
ページごとに最適な広告設置場所は違う!
このページでは王道の配置でも出てくる『記事途中』に設置する広告について、もっとクリック率を上げるための方法をご紹介したいと思います。
記事途中に広告を設置することで広告がユーザーの目に留まりやすく、収益性が高まる可能性があります。きっとあなたも既に記事途中に広告を設置されているのではないでしょうか。 WordPress であれば more タグを利用することで簡単に記事途中に広告を設置することも可能ですね。
他にも最初の見出しの直前に広告を自動挿入するようにするなどがありますが、本当にその配置がクリックされやすい最適な場所なのでしょうか?「何となく良さそうだから」という理由で、広告の設置場所を決めてしまっていませんか?
まず、クリックされやすい場所はページごとに異なります。
あるページでは見出しタグの直前がベストなのかもしれませんが、別のページでは文章と文章の間がベストかもしれません。もしかしたら全然想定していないような場所に設置するのが良いかもしれません。
さて、どうやってクリックされやすい場所を探せばよいと思いますか?ちなみに動画でもご紹介しておりますので、お時間がある方は動画でもご覧いただければ幸いです。
ヒートマップで目に留まりやすい場所を探して狙い撃ち
広告がクリックされやすい場所というのは、広告がユーザーの目に留まりやすい場所です。広告が見られなければクリックされませんからね。つまりページ内でユーザーの目に留まりやすい場所に広告を設置すれば良いことになります。
そこで問題なのが、ページ内のどこが目に留まりやすいのかですね。これを調べることができるのがヒートマップと呼ばれるツールです。ヒートマップというのは、ページ内のよく見られているところ/見られていないところを色で分かりやすく可視化したものです。
例えばこのように、よく見られているところほど濃い赤色になり、逆に見られていないところは青色になります。
「ヒートマップ」で検索して頂ければ様々なツールが出てくると思いますが、私が使用しているのは『Ptengine』というツールで以前にもご紹介したことがあります。
Google アナリティクスのようなアクセス解析機能だけでなく、どこがクリックされたかを計測できたり、ヒートマップを観ることができるツールです。
濃い赤色の部分に広告を設置する
ヒートマップを確認してみると、ユーザーの目に留まっている場所とそうでない場所がよく分かります。広告を設置するのであれば、濃い赤色になっている部分です!
例えば下図のような場所が良いのではないでしょうか。
ヒートマップを活用すればユーザーの目に留まりやすい場所に狙って広告を設置することができるので、クリック率及びアクティブビュー視認率の向上が期待できます。
優先的に CTR を改善すべきページ
ページ単位で広告の設置を見直すことでクリック率を上げることができ収益性を高められる可能性があります。しかしページごとに確認して改善することになるので手間がかかります。特にページ数が多いサイトだと、全てのページを確認して広告の配置を見直していくのは非常に大変ですよね。
ですからまずは優先的に改善していくページに目星を付けましょう。
PV の多いページ
まずは PV が多いページですね。Google アナリティクスでも Ptengine でも何でも良いので、アクセス解析で PV が多いページから順に広告の設置を見直していってください。
その際コンテンツが古くなっていないか、コンテンツをより良くできないか、もっとユーザーにとって分かりやすい文章にできないかなどチェックしていくと良いのではないかと思います。
ただし大幅にコンテンツを変えるとヒートマップで確認したユーザーの目に留まりやすい場所・そうでない場所が変わってしまいますので注意してください。もし大幅にコンテンツを変更した場合は、変更後時間を置いて再度ヒートマップをチェックしましょう。
収益性の高いページ
PV はそこそこだけど収益性が高いページも優先的に改善していきましょう。ここで言う収益性というのは、アドセンスでの RPM です。
アドセンスと Google アナリティクスが連携できているのであれば、Google アナリティクスにログインし、確認したいサイトのプロパティで行動>サイト運営者>サイト運営者のページをクリックします。
[サイト運営者の収益/ 1000 セッション]というのが RPM に当たるデータです。ここの金額が高く、PV がそこそこあるページを中心に改善してみてください。
ヒートマップはアドセンスだけでなくアフィリエイトであっても効果がありますので、ぜひヒートマップを活用して広告の配置を見直してみてください。