アドセンスで審査に合格できないサイトのジャンルとは?
こんにちは、Google AdSense 公式ヘルプコミュニティ エキスパートの竹中です。
アドセンスのアカウントを取得する際だけでなく、アカウント取得後に広告を掲載したいサイトを追加する際も審査に合格しなければならなくなりました(2018年10月より順次)。
そこで多くの方が「広告を掲載したいサイトで審査に合格できない」という問題に直面するのではないかと思います。サイトを追加する際の審査もアカウント取得時と変わらないレベルの厳しさであると考えられるため、ポリシーに準拠しているのはもちろんのこと、独自性の高い有益なコンテンツがないサイトはいつまでも合格できない可能性があります。
審査に合格するためのヒントは【アドセンスの審査基準って?エキスパートが教える合格の秘訣】のページでご紹介しておりますので、一度ご覧いただければ幸いです。
上記ページでも少し触れいているのですが、アドセンスの審査には合格するのが難しいジャンルが存在します。100% 合格できないとは言いませんが、非常に厳しいジャンルやコンテンツがありますので、それらについてご紹介していきたいと思います。
価値の低い日記・雑記
最近のアドセンスでは「広告主がお金を支払っても良いと思えないコンテンツはNG」「ユーザー(閲覧者)にとって価値がないコンテンツはNG」「独自性の高いコンテンツが必要」という傾向があります。
一般人の単なる日記や雑記は、一般のユーザーにとって価値があるとは判断されにくいですし、広告主にとっても日記や雑記のページに広告を積極的に掲載したいとは思われません。日記で喜ばれるのは芸能人など著名人くらいです。
特に「今日は最近話題の○○でランチをしました」のような記事では、なかなか価値を見出すことができません。「そのお店のどこが良くてどのようにお勧めなのか」「どんな人にお勧めでどんな人にはお勧めできないのか」「住所や営業時間・駐車場の有無・予算などの情報」などを付け加えるなど、ユーザーに役立ったと思われるような記事にしていきましょう。
YMYL に関わる内容
Google の検索品質評価ガイドラインに「YMYL」というものがあります。「Your Money or Your Life」の略で、現在や将来における幸福や健康的な生活を送る上で大きな影響を与える可能性があるページは高度な専門性や権威が伴わなければならないというものです。アドセンスでも YMYL に関わるコンテンツは非常に厳しくなっています。
仮想通貨など金融関連のコンテンツ
フォーラム上でも結構見かけるのが仮想通貨や FX、株などの金融関連のサイトです。これらのコンテンツは人々の財産に影響を与える可能性があるため、その信憑性が強く問われます。
例えばあなたが金融関連の分野で権威もある専門家であるなら良いかもしれません。しかし「株で稼いで暮らしてます」というレベルであるなら、権威や信憑性は伴わずアドセンスの審査で合格するのは難しいでしょう。
医療関連のコンテンツ
お金に関わることだけでなく健康や生命に関わる医療関連のコンテンツも信憑性が高いものでなければなりません。どこかのサイトで拾ってきたようなコンテンツをまとめて「頭痛を和らげる○個の方法」とか「○○の薬は××にも効く」のようなコンテンツはダメです。
医療関連のコンテンツを作成するのであれば、自身が医者などその分野の専門家であり信憑性が高い情報を提供できなければなりません。自分が専門家でないのであれば、専門家に内容を監修してもらうなどの必要があるでしょう。
「金融系や医療系は広告単価も高くて稼げそう!」という単純な理由だけでサイトを作成しても、審査に合格することができない可能性がありますね。
レシピサイト
男女問わずレシピを公開しているサイトでアドセンスの審査に望まれる方は多いのですが、レシピ中心のサイトでスムーズに合格できないケースが多いです。レシピそのもののコンテンツが悪いわけではなりませんが、レシピの場合は他のサイトのレシピと内容が似通ってしまうことが問題となる可能性があります。
例えばカレーのレシピを公開する場合、どのレシピであっても材料に大きな差はないでしょうし、手順も似たようなものになってしまいます。手順を説明する文章も他のサイトと同じようなものになり独自性を出すことが難しいですね。
またレシピの場合、写真があり、手順としてちょっとした文章が入る程度なので文章量としても少ないサイトが多いように感じます。具体的で詳細な手順を文章として入れるなど、ある程度文章を増やしたり、他のレシピサイトと似たり寄ったりな感じにならないようにしましょう。
映画やドラマ、テレビ番組のレビューサイト
映画やドラマ、テレビ番組などの感想やレビューをコンテンツにされているサイトも多いですが、これも審査に合格できないという方が多くいらっしゃいます。
※映画やドラマなどの動画・画像を無断でサイトに掲載しているサイトがありますが、これはアドセンスの審査以前の権利的な問題がありますので、絶対に行ってはいけません。
映画やドラマなどの公式サイトからあらすじ等の文章をコピーして貼り付けているだけのサイトもありますが、これも権利的な問題があります。権利的な問題をクリアしていたとしても、引用している文章の割合が多いと独自性のあるコンテンツとして判断してもらえない可能性が高いです。感想やレビューも他のサイトと内容が似てしまうことで、独自性に乏しく価値あるコンテンツとして判断されない可能性があります。
プロの評論家並(もしくはそれ以上)にレビューを書くことができなければ、合格するのは難しいジャンルだと考えられます。
素材配布サイト
写真素材やイラスト素材、テンプレートなどの素材配布サイトも厳しい傾向にあります。これらのサイトの場合、メインコンテンツが「素材」なので文章が非常に少ないケースが多いのが問題となります。
「素材そのものが価値あるコンテンツとなるため、文章が少なくても良いじゃないか!」と思われる方も多いでしょう。私自身も素材配布サイトを運営しているので、その気持は良くわかります。ただアドセンス的には文章が少ないとページ内容を判断するのが難しく不十分なコンテンツと判断される可能性が高いです。
また素材配布サイトによっては、画像の近くやダウンロードボタンの近くに広告が設置されるため誤クリックが多い可能性があります。広告主側からすると、誤クリックがされやすいサイトに広告を出稿するのは避けたいですよね。
素材配布サイトを運営されるのであれば、ある程度文章も追加されることが望ましいですし、誤クリックされやすいような配置にはならないように注意が必要です。