アドセンスのポリシー更新!YouTube &アドセンス最新情報2020年8月
2020年8月の現時点でのアドセンスと YouTube の最新情報をお伝えしたいと思います。今回はアドセンスのポリシーが更新されることに関しての情報や、新しい Google の動画投稿サービスについて、また YouTube に関しても収益化関連や終了する機能についてお伝え致します。
このページではテキストでもご紹介しておりますが、動画でも分かりやすく解説をしていますのでよろしければご覧ください。
目次
アドセンスのポリシー更新
YouTube で収益化されている方にも関係する内容となります。8月にアドセンスの「Google サイト運営者 / パブリッシャー向けポリシー」が更新されると「AdSense ポリシー変更履歴」のページで公開されています。いわゆるアドセンスの禁止コンテンツに関するポリシーの更新となります。現時点ではまだ更新されていませんが、どのようなことが更新されるかは公開されていますのでご紹介致します。
更新される内容を大別すると下記の5つとなります。
- 危険または中傷的なコンテンツに関する更新
- 不正行為を助長する商品やサービスに関する更新
- 児童の性的虐待および性的搾取について
- 文言の更新
- 児童オンライン プライバシー保護法
危険または中傷的なコンテンツに関する更新
こちらの更新では「現在の重大な健康危機に関連するコンテンツ、および信頼できる科学的な合意とは矛盾するコンテンツが禁止される」と記載されています。
現状でも「肉体的または精神的に危害を加えることを奨励したりしているコンテンツ」は禁止されていますが、健康に関するコンテンツはより慎重になる必要が出てくると思います。例えば、科学的な根拠がないにも関わらず「○○をすると癌になるリスクが減る」「○○をすればウィルスに対して強くなる」というような内容はダメです。
コロナウィルスが流行しだした頃に、科学的な根拠がない情報が多く出回ったことがきっかけで見直されたのではないかと思います。
不正行為を助長する商品やサービスに関する更新
この更新では「個人やその活動を本人の許可なく追跡またはモニタリングすることを可能にするコンテンツ、および可能にする商品やサービスの販売を促進するコンテンツの宣伝と収益化が禁止」となります。
具体的な例としては下記のようのものがあります。
- テキスト メッセージや通話、閲覧履歴をモニタリングできるもの
- 相手の同意なく特定の個人をスパイまたは追跡できる GPS トラッカー
- スパイ活動を明確な目的として販売されている監視機器(カメラ、音声レコーダー、ドライブ レコーダー、ベビーシッター カメラ)の宣伝
これらに該当するような商品やサービス、アプリの販売促進や宣伝するコンテンツが禁止されます。アフィリエイトなどで紹介することもダメだと考えられますのでご注意ください。
児童の性的虐待および性的搾取について
このポリシーに関しては「既存のポリシーが標準化されます」と記載されているので、大きな追加や更新ではなく今まで通り気をつけるべき内容となります。
海外では児童ポルノなど児童に関して日本よりも遥かに厳しいため、アドセンスにおいてもこれらのポリシーで違反が発覚すれば即アカウント停止になり得るものです。そのようなコンテンツを意図していなくても、例えば少女のアニメキャラクターで下着が見えてしまっているフィギュアの画像を入れたりすることも危険だとお考えください。
文言の更新
今まで「インタレスト ベース広告」と呼ばれていたものが「パーソナライズド広告」という文言に置き換えられます。特にパーソナライズド広告そのものに変更はないです。
児童オンライン プライバシー保護法
児童オンライン プライバシー保護法、いわゆる COPPA(Children’s Online Privacy Protection Act)に関するプライバシー関連のポリシーも更新されるようです。具体的に何が更新されるかは現時点では公開されていません。
昨年 YouTube ではとても話題になったので、YouTuber の方であれば YouTube 上での設定などは理解されているかと思います。ただ Web サイトでも子供向けコンテンツがある場合は Google へ通知する必要があることをご存知ない方が多いのではないかと思います。
子供向けコンテンツを提供しているサイトは Search Console から通知することができます。もしサイトで子供向けコンテンツを提供している場合は通知しましょう。
>https://search.google.com/search-console/coppa
新しい動画サービス Shoploop
以前に【Google の新動画投稿サービス Tangi と Cameos】というページで、Google が提供する YouTube 以外の動画サービスとして Tangi と Cameos をご紹介しましたが、Tangi を提供するチームが『Shoploop』という動画プラットホームを提供し始めました。
この Shoploop は90秒以内の短い動画で商品を紹介するためのプラットホームです。動画で商品を紹介し、その後購入ページへ推移することもできるようになっています。現状ではメイク、スキンケア、ヘアケア、ネイルに関するカテゴリがあります。
スマホからのみ閲覧可能なので、もし閲覧してみたい場合はスマホからアクセスしてみてください。
>https://shoploop.area120.google.com/
Tangi も Shoploop も短い動画としてユーザーに見てもらうことを重視しています。また YouTube での「ストーリーと短い動画」もあることから、必要な情報を短く分かりやすくまとめ、そして満足されるような動画がより重視されるのではないかと思います。
YouTube での新機能や終了する機能など
ここからは YouTube での最新情報をお伝えしていきます。
RPM の導入
先月からですが RPM という指標が導入され YouTube Studio で確認することができるようになりました。RPM に関しては以前にも【YouTubeで収益性が高い動画を作るためのRPM活用法】でご紹介していますので是非ご覧ください。
前払いによるチャンネル メンバーシップ購入のテスト
8月3日からメンバーシップの支払いを、3か月間または6か月間の前払いで購入できるテストが行われています。これは米国、インド、フランスなど一部の国のみのテストで、残念ながら現時点では日本は含まれていません。テストの結果が良ければ日本が含まれるようになる可能性はあると思います。
視聴者への翻訳依頼機能が終了
今まで視聴者が字幕を提供してもらうことが可能でしたが、この字幕提供機能が9月28日をもって終了となります。ただし今まで通りチャンネル運営者による字幕の手動アップロード機能や YouTube による自動字幕起こし機能は引き続き使用が可能です。
視聴者から字幕が提供され、それを使用するクリエイターが非常に少なかったこと、さらにこの機能をスパムと嫌がらせに使用するユーザーが多かったことが終了となる原因のようです。この終了に関して YouTube 公式動画コントリビューターの おめがシスターズ さんが動画を公開していますので良ければご覧になってみてください。