収益減の可能性!アドセンスとYouTube最新情報(2020年10月)
2020年10月の現時点でのアドセンスと YouTube の最新情報をお伝えしたいと思います。今月は先月までとは異なり大きなポリシー更新などはありませんでしたが、収益に関わる内容のお知らせがありますのでご覧いただければ幸いです。
このページではテキストでもご紹介しておりますが、動画でも分かりやすく解説をしていますのでよろしければご覧ください。
アドセンスの最新情報
最初にアドセンスに関する最新情報をお伝えしていきます。
不承認が続くとすぐ再申請ができない
アドセンスでは Web サイトの審査で合格できず不承認となっても、すぐに再申請することができるようになっています。不承認となるのは理由があるわけなので、原因をじっくりと考え修正してから再申請すべきものです。
つまり「これなら合格できる」という状態になってから再申請すれば問題ないのですが、少し修正した程度ですぐに再申請してしまう方も多いです。そしてすぐに不承認の通知が届き、またすぐに再申請するというのを繰り返すのですが、短期間で頻繁に不承認になるとすぐに再申請ができなくなる可能性があります。
フォーラムなどでも数件の事例を確認しましたが、
というメッセージが表示され、指定された日付まで申請ができません。
どれくらいの期間に何回不承認となるとダメなのかは公開されていませんが、3回程度の不承認で1ヶ月以上も申請できない方もいました。これは最初のアドセンスアカウントの取得だけに限らず、サイトを追加する際の審査も適用されるのではないかと考えられます。
そもそも無制限に再申請できるとも限りませんし、過去には何度も不承認になりそのドメインで申請が拒否された事例もありました。「何回でも申請すれば良い」と思わず、不承認になったのであればしっかり原因を解消してから再申請しないとダメだということですのでご注意ください。
確認クリック制
通常、アドセンスの広告はクリックやタップされたらすぐに広告主のサイトに推移するようになっています。そしてその段階で収益が発生します。
しかし「確認クリック」というものがあるのをご存知でしょうか?「2ステップ広告」や「2段階広告」と呼ばれることもありますが、広告をタップした後に[サイトにアクセス]ボタンが表示され、それをタップしないと収益が発生しないというものです。
何年も前よりこの制限はありますが、確認クリックについてのヘルプページが公開されました。
過去に確認クリックが適用されてしまった知人もいますが、クリック率が大幅に下がり収益に影響が出ていました。そしてこの制限が適用されるとすぐには解除されず、その間収益が落ち込む可能性が高いです。確認クリックが適用される主な原因は、モバイルユーザー(スマホユーザー)による広告のミスタップが多い広告枠があることです。
ミスタップが発生しやすい広告配置にならないように気をつけることが予防方法であり解決方法です。もし適用されてしまった場合、ミスタップの件数が一定のしきい値を下回ると自動的に解除されるようになっています。
YouTube の最新情報
ここからは YouTube に関する最新情報です。
YouTube Shorts
先日別のページでもご紹介しましたが、YouTube が新しい動画の視聴&作成サービスである『YouTube Shorts』を公開しました。
15秒以内の短い動画を作成・公開できるもので、YouTube アプリに Shorts カメラ機能が追加されることで使用が可能です。現時点で日本では使用ができませんが、今後日本に上陸する可能性もありますし、15秒とかなり短い動画でコンテンツを作成しなければならないので今までと異なるスキルが必要になってくると思います。
詳細はこちらのページをご覧いただければ幸いです。
廃止となる再生リスト機能
再生リストの機能で廃止となったものがあります。廃止になったのはこちらの機能です。
- 動画のメモ
- 再生リストのタイトルおよび説明の翻訳
- 重複削除ボタン
- 自動追加
どれも使用頻度が低かったため、2020年10月7日で廃止となりました。ただし再生リストそのものは今後も使用ができますし、その他の機能も使うことができます。あくまで一部の機能だけが廃止となっただけです。
年齢制限に関する変更
YouTube の年齢制限の取り組みに関する変更がありました。視聴回数や収益にも関わる変更です。この年齢制限に関する変更については別のベージで詳細をお伝えしたいと思いますので、今回はポイントとなる部分を簡潔にお話いたします。
ご存知の通り YouTube では18歳未満の視聴者にふさわしいと思えないコンテンツに対しては年齢制限をかけることができます。動画を公開する際に「18 歳以上の視聴者向けに制限します」を選択することで設定ができますね。例えば怪我につながるチャレンジ動画やアダルト要素のある動画、暴力的で生々しいコンテンツなどであれば、年齢制限を設定すべき動画となります。
そして年齢制限がかかった動画を閲覧するには、18歳以上に年齢が設定されている Google アカウントにログインをする必要があります。
YouTube の機械学習テクノロジーを拡張
今後数か月にかけて、公開済み動画で18歳未満の視聴者にふさわしくないコンテンツに年齢制限が適用されるようになります。つまり自動システムによって年齢制限をかけられるようになります。
年齢制限をかけられた動画に対して広告を表示させたいと思う広告主は少ないため、もし今まで年齢制限を設定していなかった動画が自動システムによって適用された場合、広告が制限されるもしくは非表示となり収益が減少する可能性が高いです。また18歳未満の視聴者はその動画を視聴できなくなるため、視聴回数が減ることも考えられます。
今まで適切に年齢制限の設定をされていたチャンネルであれば影響は少ないでしょうが、本当は年齢制限を設定すべきなのに設定していなかったような場合は収益や視聴回数に影響が出る可能性があります。
システムによる判断なので間違うこともあると思います。もし年齢制限に該当しないようなコンテンツで、誤って制限が適用されてしまった場合は再審査リクエストを行うことが可能です。