広告表示の変更など YouTube&AdSense最新情報(2021年5月)
2021年5月の現時点での AdSense と YouTube の最新情報をご紹介していきます。AdSense のポリシー更新についてや YouTube の収益化・広告についてなど、様々な最新情報がありますので最後までご覧いただければ幸いです。
目次
アドセンスの最新情報
AdSense のポリシー更新ですが、YouTube で収益化されている方も関係がある内容です。
不適切な表示に関連するポリシーの更新
5月から「Google パブリッシャー向けポリシー(いわゆる禁止コンテンツに関するポリシー)」の不適切な表示に関連するコンテンツ部分が更新され、ポリシー内の内容がより分かりやすくなるよう整理されます。
更新内容は、「危険または中傷的なコンテンツ」セクションに記載されていた【健康上有害な主張を喧伝するコンテンツ】と【現在の重大な健康危機に関連し、信頼できる科学的な合意とは矛盾するコンテンツ】が、新たに追加された「信頼できない文言」セクションに移動されます。
禁止されている内容そのものは変わっていませんが、今更新される背景としては、コロナ関連の間違った情報を出しているチャンネルが多くなっていることが考えられます。
例えば「特定の食品や薬に予防効果がある・治る」など、科学的根拠に乏しい情報や間違った情報、健康に害を与える可能性のある情報などが該当します。
YouTube 最新情報
ここからは YouTube の最新情報についてです。細かいものも含めたくさんありますので、簡単なものからご紹介していきます。YouTube ショートの収益化についてや動画への広告表示に関しての変更情報もあります。
アップロード処理中に字幕を追加
YouTube Studio でアップロード処理中に動画に字幕を追加できるようになりました。字幕機能そのものに変わりはありませんが、今までよりも字幕を追加できるタイミングを早くすることができるということです。
字幕は英語など複数の言語を追加する時だけに限らず、日本語であっても視聴者に対して情報を適切に伝える手段になります。動画にテロップを入れていくよりも簡単にに追加可能です。
コミュニティ機能で画像を 5 枚まで投稿可能に
Android 端末で、チャンネルのコミュニティタブとコメントタブの機能で画像を5枚まで投稿できるようになりました。コミュニティ機能を活用されている方はお試しになってみてください。
コミュニティ投稿のスケジュール設定
もう一つコミュニティ機能での追加機能があります。iPhone からコミュニティに投稿する際に、スケジュールを設定して投稿が可能になりました。つまり予約投稿機能です。今まで Android やパソコンからはスケジュールを設定できていましたが、iPhone でもできるようになりました。
名前の変更が便利に!
YouTube で名前を変更する方法がより簡単に便利になりました!今まで YouTube の名前を変更すると、Google の他のサービスにまで名前の変更が影響していました。例えば YouTube で名前を変更すれば Gmail での名前も変わってしまうなどです。
ところが今回の変更により、Google アカウントでの名前と YouTube での名前が別々につけられるようになりました。しかも YouTube アプリからでも簡単に変更が可能です。詳細は下記でご紹介しておりますのでご覧ください。
YouTube ショートの収益化
YouTube ショートとして公開した動画でも収益化が可能になると情報が公開されました。YouTube Shorts Fund というファンドができ、2021年から2022年の間に分配されるのは1億ドルです。
毎月、ショート動画で多くのエンゲージメントや視聴を獲得した何千人ものクリエイターに対して報酬が与えられます。
今まで YouTube ショートの動画では広告による収益化手段がありませんでしたが、収益化をする最初のステップとしてファンドによる報酬提供を行うようです。
今わかっていることは
- YouTube パートナープログラムのクリエイターだけに限定されていない(収益化済みチャンネルに限らない)
- オリジナルコンテンツを作成して投稿していること
- コミュニティガイドラインに準拠していること
です。
今後段階的に詳細な情報が公開されていくとのことですので、新しい情報が分かり次第またご紹介していきます!
YouTube 利用規約の更新
今月に入り YouTube の利用規約更新に関してのメールが通知されていると思いますが、「顔認識の制限」「収益化に関する YouTube の権利」「ロイヤリティの支払いと源泉徴収」の主に3つの更新があります。
米国では昨年11月に更新されたものですが、6月から日本でも適用されるようになります。詳細については昨年11月にもご紹介はしておりますが、多くの方の関心が高いのは「収益化に関する YouTube の権利」の部分ではないでしょうか?
この規約更新により、今後 YPP に参加していない(収益化していない)チャンネルの動画であっても広告が表示される可能性があります。これによって広告が表示されたとしても、そのチャンネルのクリエイターには収益は配分されません。
ただ収益化の基準を満たして審査に合格して YPP に参加すれば、今まで通り収益を受け取ることが可能ですし、既に収益化しているチャンネルでは変更はありません。もし広告を表示させたくない場合は、YPP に参加して広告の設定をオフにすれば表示されません。