ポリシー&規約更新など多数!YouTube&AdSense 最新情報(2021年11月)
今回は2021年11月現時点での AdSense と YouTube の最新情報をご紹介していきます。ポリシーや利用規約の更新、仕様変更などの最新情報がありますので、それぞれ簡潔にご紹介していきます。なお、YouTube で動画でもご紹介しております。
目次
AdSense の最新情報
では AdSense の最新情報です。
関連コンテンツ廃止
先日下記記事でもご紹介しましたが、長い間、多くの AdSense ユーザーに使用されてきた「関連コンテンツ ユニット」広告が事実上廃止されると公表されました。そして関連コンテンツは「Multiplex 広告(マルチプレックス)」に名称が変更され、関連記事は一切表示されなくなり、広告だけが表示されるようになります。
適用されるのは2022年3月1日からですが、収益性も高く利便性も良い広告ユニットでしたので、今後どのように対応していくか検討していかなければなりません。こちらで7つの対応策をご紹介しておりますので、まだご覧になっていない方はぜひご覧いただければ幸いです。
YouTube の最新情報
ここからは YouTube の最新情報です。
YouTube 利用規約更新
まず最初に、今月最も注目されている YouTube の利用規約の更新についてです。既に利用規約の更新に関してのメールが届いているのではないかと思いますが、新しい利用規約が2022年1月5日から適用されます。
この利用規約更新に関しても、【YouTube 利用規約が更新!何がどう変わるのかを解説(2022年1月5日適用)】でご紹介いたしました。コミュニティ ガイドラインに違反したチャンネルの取り扱いなどが、規約に明記されるなどの更新はありましたが、YouTube の利用方法に影響を与えるものではありません。そのため、ほとんどのユーザーにとっては影響がないと考えられます。
何か焦って対応しなければならないものではありませんが、一度は新しい利用規約に目を通されることをおすすめします。
低評価数の非表示
また今月に大きな話題となったのが「低評価数の非表示」についてではないでしょうか。有名なクリエイターも含め、多くの方が話題にし情報や意見を公開されていたので、どのような内容かは既にご存知かと思います。
ただ一部で間違った情報も流れていたため、ポイントを簡潔にご紹介していきます。
今まで動画の評価ボタンは「高評価」と「低評価」があり、チャンネル運営者の設定によってそれぞれ評価された数を公開することができていました。今回の仕様変更により、低評価が押された数だけが表示されなくなりました。高評価に関しては今まで通り表示されますし、低評価ボタンがなくなるわけでもありません。
またクリエイターは、YouTube Studio から今まで通り低評価の数を確認することができますので、低評価の数によって動画の満足度を測る指標の一つとして使うことが可能です。
つまり、動画ページで視聴者が低評価の数を見れなくなっただけです。これにより、低評価祭りなど、低評価を使って炎上させ面白がるような行為が減ると考えられます。
視聴者としては「低評価の数を参考にして動画を見るか選んでいる」という意見もありました。
クリエイターとしては「低評価の数が見えない方が精神的に良い」「低評価でいたずらされる可能性が低くなるならありがたい」など、好意的に感じている方が多いようです。私自身も今回の仕様変更は好意的に感じていますが、あなたはどう思われたでしょうか?また影響などはあったでしょうか?何かあれば、ぜひコメント欄から教えて下さい。
性的暴行に関するポリシーの変更
次は性的暴行に関するポリシーの変更についてです。性的暴行の被害者の保護向上を目的として、関連するポリシーが強化されました。
性的暴行に関するコンテンツは、ぼかしをいれたり、教育、ドキュメンタリー、科学、芸術を意図するものであったとしても削除されるようです。
これらに関する動画を公開されている方は少ないと思いますが、どのような意図であっても削除されてしまう可能性が高いのでご注意ください。
子どもや家族向けのコンテンツの品質原則
次は子どもや家族向けのコンテンツの品質原則についてです。YouTube パートナー プログラムのポリシーが更新され、子どもや家族向けのコンテンツの品質原則に違反するコンテンツは、収益化が無効になります。
今回は子どもや家族向けのコンテンツに対してですが、どのようなコンテンツが低品質または高品質と見なされるかの目安も公開されています。子どもや家族向けではないチャンネルであっても参考にすべき内容もありますのでご紹介いたします。
まず質の高いコンテンツの例が5つです。
- 「正しい行い」
他者を尊重する姿勢や正しい行動、健康的な習慣を提示したり勧めるコンテンツが含まれます。 - 「向学心と好奇心の刺激」
様々な視点から客観的に分析したり、様々な考え方について議論したり、新しい発見を促すようなコンテンツが含まれます。 - 「創造性、遊び、想像力の育成」
創作活動などを促したり奨励し、想像力を掻き立てるようなコンテンツが含まれます。 - 「現実世界の問題との関わり」
人生の教訓や力強い人格を描写するコンテンツ、問題解決能力や独立した思考の育成を促すようなコンテンツが含まれます。 - 「多様性、公平性、包括性」
例えば幅広い年齢、性別、人種、宗教、性的指向を表現するコンテンツなど、多様性とそれを受け入れることの利点を取り上げたコンテンツが含まれます。
質の低いコンテンツも6つの例があります。
- 「過度に商業的または販売促進目的」
商品の販売またはブランドやロゴの宣伝を第一義とするコンテンツです。 - 「否定的な行為や態度の奨励」
例えば危険ないたずら、不健康な食習慣など、いじめ、不誠実な行い、他者への尊敬を欠く行為を奨励するコンテンツが含まれます。 - 「教育的内容に見せかける」
タイトルやサムネイルで教育的な内容だと見せかけ、実際にはそうではなかったり、子どもにふさわしくないコンテンツなどです。 - 「理解を妨げる」
視聴者への配慮に欠けたものや、展開にまとまりがなく理解が困難なものです。 - 「扇情的、または誤解を招く」
扇情的というのは、感情を煽るようなものですね。虚偽や誇張のあるコンテンツ、奇をてらったコンテンツ、または偏った意見に基づいたコンテンツなど、若年層の視聴者を混乱させる恐れのあるものです。 - 「子どものキャラクターの不適切な使用」
アニメやドラマなどに登場する有名な子どものキャラクターを、視聴者が不快に感じるような状況で登場させるコンテンツ。
質の高い「子ども向け」コンテンツはおすすめに表示される可能性がありますし、YouTube Kids での表示や、チャンネルと動画の収益化に関する決定も左右するとのことです。
逆に質の低い「子ども向け」コンテンツを多く扱っていると判明したチャンネルは、YouTube パートナー プログラムへの参加が停止される、つまり収益化が停止される場合があります。
ご紹介してきた内容はどれも、子供向けや家族向けコンテンツに限らず、一般の視聴者向けのコンテンツにも当てはめて考えられるものではないでしょうか。当たり前かもしれませんが、質の低いコンテンツに該当してしまうようなものは公開せず、質の高いと判断されるようなコンテンツを公開していけるようにしなければなりませんね。
クリエイターキャンプや FanFest
その他の情報として、12月4日から YouTube クリエイターキャンプが開催されます。YouTube ショートやポリシー、コンテンツ戦略のお話もあるようで、事前登録が必須なので登録されていない方はお早めにご登録ください。
https://eventsonair.withyoutube.com/events/creator-camp-jp
また12月11日は YouTube FanFest 2021 Japan が開催されます。FanFest は、今年話題になったクリエイターやアーティスト、ファンが集う YouTube コミュニティの祭典です。こちらは公式チャンネルから視聴することができます。
https://www.youtube.com/c/fanfest/featured