【解禁】新収益 Super Thanks!その他 YouTube&AdSense 最新情報(2022年4月)

【解禁】新収益 Super Thanks!その他 YouTube&AdSense 最新情報(2022年4月)
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2022年05月25日 in YouTube, アドセンス
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

今回は2022年4月現時点での AdSense と YouTube の最新情報をご紹介していきます。チャンネルを運営するクリエイターにとって嬉しい機能の追加がいくつかありました。例えば、新しい収益化手段である Super Thanks やチャンネルガイドライン機能、メンション機能の使用条件緩和などです。

AdSense 最新情報

最初は AdSense 利用規約更新が4月に入って行われたことについてです。 Web サイトだけでなく、 YouTube で収益化している方、収益化を目指す方には関係がある内容ですね。

細かい文言の変更はありますが、過去の内容と大きく変わるところは少ないため、特に気にしなければならないものは少ないかと思います。これについては以前ご紹介しておりますので、詳細はこちらからご確認ください。

YouTube 最新情報

ここからは YouTube の最新情報です。

「Timed Reactions」について

次は YouTube のコメント欄で絵文字でリアクションが可能な、新機能「Timed Reactions」についてです。こちらも以前ご紹介しておりますが、簡単にご紹介いたします。

この機能は、YouTube アプリから動画ページでコメント欄を開くと画面右下に絵文字のボタンが表示されます。そして、動画内でリアクションをしたい場所で、この絵文字を押すとリアクションができるというものです。
コメント欄にリアクションの絵文字

このリアクションが、動画やチャンネルのパフォーマンスに影響することはありません。つまり、高評価ボタンやコメントが投稿された時のように、動画の評価に影響を与えるものではないようです。

まだテスト段階の機能で、現時点でリアクションができるチャンネルも少ないかと思います。もし見かけた際は使用してみてください。

メンション機能が全チャンネルに開放

次も軽い話題ですが、メンション機能がチャンネル登録者0人でも使用できるようになりました。以前はチャンネル登録者1,000人以上のチャンネルのみ使用できる機能でしたが、昨年に500人以上で使用できるように制限が緩和され、さらに今回チャンネル登録者数に関わらず使用できるように機能が開放されました。

メンションはタイトルや動画概要欄に半角の「@」に続けてチャンネル名を入力することで、メンション部分はそのチャンネルへのリンクになります。

リンクになるだけでなく、メンション先のチャンネル運営者に通知され気づいてもらえる可能性があったり、メンション先のチャンネルのファンにおすすめとして表示される可能性があります。
メンションについてのメリットや注意点などの詳細は、こちらをご覧いただければ幸いです。

アナリティクスで[調査]タブ

YouTube Studio アナリティクスで[調査]タブが表示され、自分のチャンネルの視聴者と YouTube 全体の視聴者が過去 28 日間に検索した上位のキーワードを調べることが可能です。この機能の開放は徐々に行われていますので、もしまだ表示されていなくても焦らずお待ち下さい。
アナリティクスで[調査]タブ

例えば「 YouTube 」を入れた場合、「 YouTube 」というキーワードを含んだ検索キーワードが表示されます。この場合「web series on youtube」や「youtube shorts」で検索している人が多いんだなということが分かります。

キーワード右側にある[︙]から Google トレンドへ移動して、そのキーワードの人気の動向を調べることも可能です。

現時点では、まだ英語での検索キーワードしか対応していません。しかし、どのようなキーワードの組み合わせで検索されていて、検索ボリュームは高いのかを調べることが可能です。ネタ探しの参考にしたり、キーワード選定の判断材料にすることはできるかと思います。

「チャンネルガイドライン」機能追加

YouTube Studio の[設定]>[コミュニティ]から[チャンネルのガイドライン]タブが表示されるようになりました。この機能もまだ全てのチャンネルで設定できるようになっていないですが、設定できるチャンネルは拡大していっているようです。

チャンネルガイドラインは、コメントを投稿しようとする時にチャンネル独自のメッセージを表示することができる機能です。私のチャンネルであれば、ウェルカムメッセージとして

動画をご覧いただきありがとうございます!感想やご質問などお気軽にコメントください。

と入れています。またガイドラインとして

長文や連続投稿、URL を入れるとスパム判定されやすく確認できない場合があります。

と入れています。

設定すると、コメント投稿時にこのように表示されるようになります。
チャンネルガイドライン

あくまでこのようにメッセージを表示するだけですので、チャンネルガイドラインを設定することで、過去のコメントが非表示になったり削除されてしまったりすることはありません。

設定したガイドラインによって、スパムとして判断されやすくなったりするようなこともありません。チャンネルでどのようなコメントをしてもらいたいかを示すものです。

収益化手段「Super Thanks」解禁

最後に収益化手段として追加された「Super Thanks(スーパーサンクス)」についてです。Super Thanks そのものについては、使用できるチャンネルが少し拡大された昨年にも取り上げましたが、ついに全ての収益化済みチャンネルで使用できるようになりました!

Super Thanks は通常の動画ページで使える投げ銭の機能です。つまり、広告収入ではなく視聴者から直接金銭を支援してもらうものです。
THANKS

今までは、ライブ配信やプレミア公開時に「Super Chat」と「Super Stickers」によって支援することができていましたが、通常の動画でも支援できるのが「Super Thanks」です。

収益化しているチャンネルの[収益受け取り]>[Supers]タブから Super Thanks を有効にすることで使用ができるようになります。Super Thanks はチャンネル単位でオン・オフを設定できるもので、動画単位では設定ができませんのでご注意ください。
Super Thanks

※初めて Supers をオンにする際の設定では会社名を入力して同意する必要があります。個人の場合は会社名の部分を「N/A」と記載することで通ります。

また Super Thanks はコメントと同じように、投稿されたものをクリエイターが削除することも、視聴者自身が削除することもできます。削除した場合であっても、支援されたお金は収益として残り返金されるわけではありません。

そして、支援された金額の内、クリエイターが受け取れる金額についての質問も多く寄せられます。残念ながら支援された金額全てをクリエイターが収益として受け取れるわけではありません。

クリエイターが受け取れる金額は多くて 70% です。30% は YouTube 側に配分されます。もし iPhone 利用者が Apple 経由で支援をした場合、30% 程度も App Store 手数料として差し引かれるため、クリエイターが受け取れるのは約 49% になります。つまり、視聴者が1,000円を支援した場合、Apple を通さなければ700円を受け取ることができます。

Apple を通した場合、視聴者が支援した1,000円から Apple 手数料として 30% が取られた場合に700円が残ります。その700円から YouTube への配分として 30% が差し引かれるので、490円を受け取ることができます。

Super Thanks によって、広告に頼らなくても収益を得られる手段が増えたことになります。満足度が高い動画、役立つ動画を提供しているクリエイターにとって、とても良い機能だと思います。

視聴者が支援したいと思ってもらえるような、良い動画の作成やチャンネル運営をしていくための活力の一つになりそうですね。収益化されている方はぜひ有効化してみてください!

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。