【AdSense】書類提出で本人確認が承認されない時の対処方法

【AdSense】書類提出で本人確認が必要に!収益可が停止することも
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2024年09月04日 in アドセンス
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Google AdSense(アドセンス)のアカウントを作成すると、書類提出による本人確認(身元確認)が求められるようになりました。この本人確認が上手くできず、収益化が停止されてしまうユーザーも多くいます。

このページでは、 AdSense アカウント作成時に必要な本人確認のやり方や、提出すべき書類の種類や注意事項、承認されない場合の対処方法をご紹介いたします。

本人確認と PIN(住所確認)とは異なる

まず、 AdSense アカウント作成時(もしくは作成直後)に求められる本人確認(身元確認)は、従来からある住所確認のための PIN の入力とは異なります。

PIN は登録住所に郵送されてくるので、それは別途対応が必要です。また本人確認が承認されなければ PIN は発送されません。
PIN コード(6桁の数字)が記載

PIN の入力については下記ページをご覧ください。

また YouTube 収益化に必要な米国税務情報の提出とも異なります。米国税務情報も提出が必要になりますので、お忘れにならないようにしてください。

AdSense の本人確認に提出可能な書類の種類

本人確認を行う際、「名前と ID の提供」では正式な氏名の入力と、それを確認できる政府機関発行の身分証明書を提出しなければなりません。利用可能な提出書類として下記のものが挙げられているかと思います。

  • 運転免許証
  • 永住権カード
  • パスポート

本人確認で承認される実績として多い身分証明書には運転免許証とマイナンバーカードがあります。もし、いずれも所有していない方は困ってしまいますね。パスポートを取得すれば何とかなると思ってしまいますが、2020年2月4日以降に発行したパスポートは住所が記載されていないため、提出しても本人確認が通らない可能性があります。

念の為 AdSense の社員の方に確認をしたところ、

氏名、住所、顔写真が載っており、日本政府から発行されているものである場合は本人認証で有効。

との返答をいただきました。

ただし、マイナンバーが記載されているだけの「個人番号通知書」では確認ができませんのでご注意ください。

組織の実在証明の提出を求められた場合

法人などビジネスアカウントとして AdSense アカウントを取得した場合は、組織の実在証明として下記の書類の提出が求められます。

  • 会社設立証書または登記簿
  • 税務署からの書類の抜粋
  • 納税証明書
  • DUNS 証明書

AdSense 組織の実在証明の提出

法人等の企業であれば上記のいずれかを問題なく提出可能で、会社設立証書を提出され承認されるアカウントが多いです。

身分証明書が確認されるまでの時間

身分証明書等を提出し、それが確認され結果が来るまでの時間は数日から1週間程度のケースが多いです。基本的に結果が来るまで待つしかなく、進捗状況を確認したり、これに関して問い合わせることはできません。

AdSense に登録しているアカウント宛に、必ず結果が来るのでお待ちください。

本人確認が承認されない場合原因と対処方法

ほとんどの方が本人確認を難なく突破できると思います。しかし、一部のユーザーは本人確認が承認されず前に進めないとお困りになることがあります。

その原因は主に2つあります。

原因1. お支払いプロファイルの情報と不一致

AdSense 管理画面の[お支払い情報]>[設定]>[お支払いプロファイル]に登録されている氏名・住所が、身分証明書に記載されている氏名・住所と完全に一致していないと承認されません。

[お支払いプロファイル]に登録されている情報をご確認いただき、身分証明書に記載されている氏名・住所と一字一句同じになるようにしてください。

原因2. アカウントの種類を間違えている場合

個人なのにビジネスアカウントを取得した方で、提出ができず困っている方が多くいます。例えば、個人事業主として AdSense を利用している場合などです。

個人事業主はあくまでも個人なので、本来であれば個人アカウントを取得しなければなりません。ビジネスアカウントは法人等の組織として AdSense を利用する場合に取得するものだからです。

個人にも関わらずビジネスアカウントを取得してしまった場合、本人確認を完了させることができません。そのため、一旦 AdSense アカウントを閉鎖してから、再度個人アカウントで取得し直す必要があります。

AdSense アカウントの閉鎖は、 AdSense 管理画面の[アカウント]>[アカウント情報]>[アカウントを閉鎖]から行うことが可能です。

しかし状況によっては AdSense アカウントの閉鎖ができません。その場合、本人確認ができないアカウントは放置していただき、新規で AdSense アカウントを作成するしかありません。ただし、同一住所等で申請すると、重複アカウントとして弾かれる可能性も考えられます。

原因3. 身分証明書の原本ではないものを提出している

マイナンバーカードや運転免許証を身分証明書として提出される方が多いですが、身分証明書のコピーや印刷されたものを撮影 or スキャンしたものを提出しても承認されない可能性が高いです。実際にこのケースで承認されない方が何名かいました。

身分証明書の原本を撮影 or スキャンして提出してください。

また端末内に保存されている身分証明書の写真をスクリーンショットして提出するような場合、もしくは画像加工により変更を加えたものも承認されない可能性あります。

手続きに失敗して広告掲載が停止された場合

AdSense 手続きに失敗して広告掲載が停止

本人確認の書類を提出しても

お送りいただいた情報の一部を確認できなかったため、広告掲載が停止されました

もしくは

身元確認の手続きに失敗したため、広告掲載が停止されました。身元確認を行い、広告掲載を再開するには、Google にお問い合わせください。

と表示され、広告掲載が停止されてしまうケースも発生しています。

しかも Google への問い合わせ先が記載されているわけでもなく、直接 Google 側とやり取りをすることができません。

この状況になってしまった場合、Google アカウントの情報に問題がある可能性が考えられます。例えば、アカウントの所有者の年齢が、AdSense / AdMob の利用規約に基づく要件を満たしていない場合です。

AdSense アカウントを所有できるのは18歳以上のユーザーのみのため、Google アカウントに登録されている年齢が18歳以上であるかご確認ください。

実年齢は18歳以上でも、Google アカウントに登録されている年齢が間違っていることもあります。また、企業等の組織が、設立年月日を生年月日として登録してしまっているケースも多いです。

生年月日を含め、Google アカウントに登録されている情報に問題がないか・間違いがないかをご確認ください。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。