【詐欺電話】+1855からの国際電話に出た or 折り返したら…対処法
以前から「+1 855」や「+1 833」「+1 877」などから着信がかかってくる詐欺電話が増加しています。単なる迷惑電話とは異なるので十分注意してください。私のスマホにも「+1 855」から電話がかかってきて、留守番電話へ録音されたので公開したいと思います。
実際の音声などはこちらの動画でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
目次
どんな詐欺に合うのか?
「詐欺電話」と言っても、様々なパターンがあります。例えば…
- 「ウェブサイトの利用料を滞納している。未納料金を支払わないと訴える。」と脅され架空請求をされる。
- 「あなたのスマホが事件に使われている。警察署に電話を繋ぐので被害届や無関係証明書を発行して提出して」と依頼され、偽の警察に個人情報や身分証明書の写真を提出させるもの。
- 着信に対して折り返し電話をすることで高額な国際電話料金を請求する「国際ワン切り詐欺」と呼ばれるものがあります。
+1855からの留守番電話内容
「+1」から始まる番号はアメリカやカナダで使用される国番号です。海外から電話を受けるような可能性がなかったため、着信は無視して出ませんでした。すると、留守番電話にメッセージが録音されていました。
聞いてみると、おそらく中国語。内容が分からないので Google の AI を使用して録音ファイルをアップロードし、文字起こしと日本語への翻訳を依頼しました。
中国語による文字起こしがこちら。
日本語へ翻訳されたものがこちら。
DHL は国際宅配便サービスを提供する企業です。調べてみると、DHL を装い個人情報を聞き出す類の詐欺である可能性が高いと分かりました。
「+1」からの電話に出てしまったらどうする?
電話番号を気にせず、ついつい電話に出てしまうこともあるでしょう。すぐに電話を切りましょう!
中国語に限らず英語など、どの言語で話してくるかは分かりません。日本語である可能性もあります。少しでもおかしいなと感じたり、身に覚えがなければ相手が話を続けてきても迷わず切ってください。
もし「大事な電話だったら」とご不安であれば、電話を切った後に電話番号をコピーして Google で検索して調べてみましょう。
国際電話にでた場合は料金が発生するの?
日本の携帯電話会社(docomo、au、Softbank、楽天モバイル など)で契約している SIM を利用している場合であれば、国際電話を日本国内で着信を受けたとしても料金は発生しません。
※海外で着信を受けて電話に出た場合や、海外で契約した SIM を使用している場合、また転送設定を行っている場合は料金が発生する可能性があります。
また、録音された留守番電話を聞いたとしても、電話料金が別途発生することはありません。
「+1」の電話に折り返して電話をしてしまったら?
国際電話を使用するため、国際電話の通話料が発生してしまいます。「+1」以外にも「+873」「+887」など、様々な国から電話がかかってくるケースもあります。「+1」でないからと言って安心はしないでください。ちなみに日本の国番号は「+81」です。
折り返した場合も、おかしいと感じた時点ですぐ電話を切りましょう。
万が一、個人情報を渡してしまった場合は警察に相談しましょう。
ちなみに、国際電話に限らず銀行口座の残高を見せて信用させ、個人情報を聞き出したり、犯罪に勧誘する手口もあります。特に SNS で見かけるもので、騙されないようにご注意ください。
着信拒否を設定する方法
もし、同じ電話番号から何度もかかってくる場合は着信拒否を設定しましょう。
iPhone で着信拒否を設定する
- 電話アプリを開きます。
- [履歴]から拒否したい国際電話番号の右にある(i)アイコンをタップします。
- [発信者を着信拒否]を選択しましょう。
Android で着信拒否を設定する
Android 端末の場合、機種によって表示内容や手順が異なる場合があります。
- 電話アプリを開きます。
- [履歴]から拒否したい国際電話番号を長押しします。
- [ブロックして迷惑電話として報告]を選択します。