Gemini Advancedに動画生成AI「Veo 2」搭載!テキストから高品質な動画作成

Google の AI プレミアムアカウントサービス「Gemini Advanced」に、最新の動画生成AIモデル「Veo 2」が展開されたことが Google から発表されました!これにより、「Gemini Advanced」のメンバーシップを持つユーザーは、テキストプロンプトから映画のような高品質な動画を生成することが可能になります。
目次
進化した動画生成 AI「Veo 2」とは?
「Veo 2」は、Google の動画生成AI「Veo」に対して2024年12月に発表されたアップデートモデルです。ユーザーが入力したテキストによる指示(プロンプト)に基づいて、映画スタイルや多様なビジュアルスタイルの高品質な動画を生成する最先端 AI として注目されています。
特筆すべき点として、Google の AI 研究グループ「Google DeepMind」が開発した、AIによって生成されたコンテンツであることを示すデジタル透かし「SynthID」が「Veo 2」によって作成された動画には付与されます。
(Veo2 で生成された動画の例)
Gemini Advancedで「Veo 2」を利用する方法
「Veo 2」は、「Gemini Advanced」メンバーシップ向けに展開され、Android / iOS / デスクトップ版の「Gemini」アプリで利用できます。また、「Gemini」が提供されているすべての言語と地域が対象となっているため、日本国内の「Gemini Advanced」メンバーシップのユーザーも利用可能です。
※徐々に展開されるため、まだ使用できなくても焦らず待ちましょう。
動画の生成は非常に簡単です。Gemini アプリ内で「Veo 2」を選択し、作成したい動画の内容をテキストで記述するだけで、AIがあなたのアイデアを映像として具現化します。より詳細なプロンプトを入力することで、最終的な動画の仕上がりをより細かくコントロールすることも可能です。現実世界のような映像などを含め、多様なビジュアル表現を試すことができます。
生成される動画の仕様と共有
「Gemini Advanced」を通じて「Veo 2」で生成される動画は、アスペクト比 16:9、解像度 720pの8秒間の動画クリップとして、MP4 形式で作成されます。
スマホの「Gemini」アプリでは、作成された動画に共有ボタンが表示され、「YouTub」などのプラットフォームへ簡単にアップロードして共有することが可能なようです。
利用回数制限について
「Gemini Advanced」で提供される「Veo 2」には、月間の利用回数制限が設けられています。具体的な回数は現時点では公開されていませんが、制限に近づくとユーザーに通知される仕組みとなっています。
画像から動画を作成する「Whisk Animate」も登場
さらに、Google Labsの実験的なAI機能「Whisk」も進化し、「Whisk Animate」としてテキストや画像プロンプトから8秒間のアニメーション動画を作成できるようになりました。こちらも「Gemini Advanced」と同様に、Google One AI Premiumの登録者が利用できます。
実際に Whisk でアニメーションを作成してみましたが、信じられないくらい自然な動画が生成されました。
安全性への取り組み
Googleは、「Veo 2」による動画生成を安全な体験とするために重要な措置を講じています。これには、ポリシーに違反するコンテンツの生成を防ぐための広範なテストと評価が含まれます。加えて、「SynthID」によるデジタル透かしの埋め込みは、生成された動画が AI によるものであることを明確にする役割を果たします。
「Gemini Advanced」への「Veo 2」の搭載は、テキストから手軽に高品質な動画を作成できる新たな可能性をユーザーに提供します。YouTube ショートや TikTok といった短尺動画プラットフォームへの共有もスムーズに行えるため、アイデアを素早く視覚的なコンテンツとして発信したいクリエイターにとって強力なツールとなるでしょう。