Geminiで生成した画像や文章は商用利用可能なの?

Geminiで生成した画像や文章は商用利用可能なの?
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2025年04月24日 in Googleサービス

Google Gemini(ジェミニ)では、文章だけでなく画像や動画も生成可能ですが、これら生成されたコンテンツは商用利用可能なのか疑問に思われている方も多いです。例えば「Gemini に生成してもらった文章や画像を企業で使用しても大丈夫なのか」「画像などを販売しても良いのか」「利用できる範囲は?」など気になりますね。

このページでは Google の利用規約に記載されている内容をベースに、Gemini で生成されたコンテンツが商用利用できるのかについてご紹介いたします。

Geminiの利用規約で商用利用について明言されていない

Gemini で生成されたコンテンツ(画像や動画・テキスト)は、現状では商用利用について利用規約等で言及されていません

関連するポリシーは「生成 AI の使用禁止に関するポリシー」です。この規約冒頭には次のように記載されています。

モデルを使用する際は、責任を持って、安全で、法律を遵守した方法でご利用いただきますようお願いいたします。
※有料版の Gemini Advanced や Workspace をご使用になっていても同様です。

また、現状で適用はされていませんが、過去の「生成 AI の追加利用規約」では免責の中に次の記載がありました。

本サービスで提供されるコンテンツについては、ご自身の裁量で依拠、公開、利用してください。

つまり、どちらのポリシーでも「どのように利用するか」を含め、ユーザー自身で判断し、かつ自分の責任においてコンテンツを使用することが言及されています。

商用利用は禁止されていないが…

問題ないコンテンツなのか確認する必要がある

現時点のポリシーでは、Gemini で生成されたコンテンツの商用利用は禁止されていません。禁止されていないから OK だと断言はできませんが、少なくとも生成されたコンテンツの信憑性や法的な問題がないかはご自身で確認する必要があります

生成された文章に間違いがあるかもしれませんし、生成された画像が他者の権利を侵害するものかもしれません。例えば、生成された画像が、有名なキャラクターそのものであったり、似ていることもあるでしょう。そのような場合であっても、Google 側は責任を負いません。そのコンテンツを使用するか、どのように使用するのかの責任はユーザー自身で負うことになります。

このような規約は Google に限らず、他の多くのプラットフォーム(生成 AI サービス)でも言えることです。プラットフォーム側が「商用利用可能」としていることと、生成されたコンテンツが法律的・倫理的に問題ないこととは別です。

ポリシーで禁止されている内容もある

「生成 AI の使用禁止に関するポリシー」では、Gemini を含む Google の生成 AI で禁止されていることが記載されています。

例えば、法律違反、ヘイトスピーチや嫌がらせ、危険な行為の助長、性的描写が露骨なコンテンツの作成、嘘やなりすましによる欺瞞(ぎまん)など、違法、有害、不誠実な目的で使用することはできません。

AI を使用する際は必ずご確認ください。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。