大切なデータはパソコンに保存するよりクラウドの方が安全なのか?
「パソコンにウィルス対策ソフトを入れていれば安全」
このような時代は既に終わっており、ウィルス対策ソフトを入れていても全てを検知できているとは言えません。おそらく知らない間に多くのウィルスがパソコンに侵入しているのです。『ノートンセキュリティ』で有名なシマンテックの幹部が、「55%の攻撃は検知されることなく素通りしている」と暴露したことでも話題にもなりました。
インターネットには一切接続せず、外部の端末(USBフラッシュメモリ等)も使用しないのであれば、外から悪意あるウィルスを侵入させることがないのかもしれません。しかしそれでは、パソコンとしての機能を発揮させることができないでしょう。
あなたの大切なデータは、本当にそのパソコンに保存して大丈夫ですか?
クラウドに保存するのは安全なのか
自分のパソコンにデータを保存するのが不安であれば、「クラウド」に保存するという方法が考えられます。例えばDropBox・OneDrive・Evernote・Googleドライブなどですね。クラウドも有名になったので、これらのどれか又は複数利用されている方も多いと思います。
「クラウドだから絶対に安全」と言うことはできませんが、少なくとも自分のパソコンに保存しておくよりはセキュリティが強固ではないでしょうか。
クラウドと言っても、様々な会社がサービスを提供しているので「○○のクラウドなら大丈夫」「××のクラウドは危険」ということは言えません。今回はセキュリティが非常に強固で安全と言われるGoogle Appsでの『Googleドライブ』について話を進めます。
Googleドライブのセキュリティと安全性
Googleドライブのセキュリティが強固だというのは有名ですが、どうして強固で安全なのかまでご存知でしょうか?セキュリティの概要は以前に Google 公式の動画で紹介されていました。現在非公開になってしまっているため、過去にスクリーンショットを撮影した画像でご紹介していきます。
まずノートパソコンの10台に1台は1年以内に盗難にあっている。
66%の人がUSBメモリをなくし、その60%には機密データが入っている。あなたも「あのUSBメモリどこにいったかな?」という経験ありませんか?
つまり自身のパソコンやサーバー等にデータを保存しておくことは、情報漏洩に繋がりやすいということですね。データはクラウドに保存しておくことで、データを保存した端末を持ち歩いて紛失してしまうという危険を回避できます。
また保存されたデータは複数のデータセンターに複製され、細かく分けられ、ランダムなファイル名で保管されるとのこと。その為、例えばどこかのデータセンターが災害でダメになったとしても、大切なデータは他のデータセンターに保存されているので失くなってしまうことはありません。さらに万が一どこかのデータセンターの情報が盗まれても、保存したデータは分散され(細かく分けられ)ているので、完全なデータが漏洩するリスクもかなり低いようです。
Googleではハードウェアやソフトウェアを独自に構築しているので、全てを迅速にアップデートできる。
Google AppsとGoogleのデータ センターは、第三者のセキュリティテスト(SSAE 16 Type II)の監査をパスしています。また米国連邦政府機関の FISMAの認定を取得しています。
どのようなサービスであっても「絶対に安全」とは言えません。しかし、少なくとも市販のウィルス対策ソフトを入れているから大丈夫・安全と言うこともできないのも事実です。そこで「クラウド」という選択肢もありではないかと思います。あなたはこれから大切なデータをどのように保存していきますか?