Googleアドセンスの代わりに使える&併用できる広告配信サービス
ブログなどの Web サイトに貼り付けておくだけで、そのページの内容に合った広告やユーザーの興味がある広告が表示される Google AdSense(以下、アドセンス)。このような広告配信サービスの中での優秀さはダントツと言っても過言ではありません。豊富な広告在庫があるので、ページ内容とユーザーに合わせた広告が表示されやすくクリック単価も高いのが特徴です。
しかしながら、全てのサイトでアドセンスが利用できるわけではありません。ポリシーで規制されている禁止コンテンツが含まれるサイトでは利用ができませんし、アドセンスのアカウントが停止になってしまった場合は利用自体ができません。そうなると、せっかく多くのコンテンツを所有していても収益化することが難しくなってしまいます。
アカウント停止になってしまうと復活は容易ではありません。ほとんどが復活できないと考えられるので、アドセンスの代わりになるような広告配信サービス(広告ネットワーク)がないか探すことになります。
また必ずしも全てのサイトでアドセンスの広告が適しているとは限りません。サイトのジャンルや構成によっては別の広告ネットワークの方が相性が良く、収益性が高まることもあります。さらにアドセンスと別の広告ネットワークを上手く組み合わせることによって、サイト全体の収益が上がる可能性もあります。
このページではアドセンスの代わりになる広告ネットワークをお探しの方や、アドセンス以外にも興味がある方向けにお勧めの広告ネットワークをご紹介いたします。動画でも配信していますのでお時間がある方はぜひご覧ください。
目次
アドセンスの代わりになる広告はあるのか?
アドセンス以外のクリック報酬制の広告ネットワークはいくつかあります。私も何種類か利用したことがありますが、アドセンスと比較すると広告の質や単価が劣るところがあるのは事実ではないでしょうか。と言っても、昔と比較すると広告の質も随分と良くなった広告ネットワークもあるので、アドセンスの代りにしたり併用することも問題ないところもあります。
例えばアドセンスの平均単価は25~35円と言われていますが、他のサービスでの平均単価は数円など10円を超えないものもかなりありました。今回は、その中でも単価が高くて広告の質も悪くない広告ネットワークをご紹介したいと思います。私だけでなく上記動画内でお話していただいている加藤さんや児島さんのお勧めもご紹介しております。
なお、アドセンス以外の広告ネットワークは海外も含めれば非常に多く存在しますが、今回は日本の Web サイトで使えるものをご紹介いたします。
忍者AdMax
無料のブログ作成やホームページ作成ツールを提供することで有名な「忍者ツールズ」が提供する『忍者AdMax』というサービズがあります。(上記動画ではご紹介していません。)
『忍者AdMax』では様々な広告ネットワークから最適な広告を探して表示させるため、他の広告ネットワークと比べると高いものが多いのが特徴です。また PC で表示したときとスマホで表示したときに広告を切り替えが可能な広告が作成できるので、レスポンシブ・ウェブ・デザインのサイトでは重宝するでしょう。
また Google アドセンスや楽天アフィリエイト、Amazon アソシエイトなど他者の広告と併用することも可能です。
パソコン向けだけでなくスマートフォンページ向け、スマホアプリ向けの広告枠が存在しますので、まさに Google アドセンスの代わりになるサービスです。
The Moneytizer(マネタイザー)
マネタイザーは2014年からスタートし2022年に日本に上陸したばかりなので聞き慣れない方が多いかもしれません。マネタイザーも AdSense のように広告の最適化に重点を置いている広告ネットワークです。ユーザー(訪問者)の行動に基づいて、最も収益性の高い広告を配信することで、広告収益を最大化することができます。
>『マネタイザー』公式ページへ
マネタイザーの最大の特徴は、広告をクリックして収益が発生するのではなく、広告が表示されることで収益が発生する点です。つまり、広告がクリックされなくても表示されるだけで収益になります。 AdSense との併用も可能です。
また様々な広告フォーマットを提供しており、バナー広告、ネイティブ広告、動画広告、ポップアップ広告などがあります。
現時点で、審査も AdSense のように厳しくはなく人気が出てきている広告ネットワークです。下記のリンクから登録すると、もれなく5ドルの報酬を受け取ることができます。
>『マネタイザー』公式ページへ
nend(ネンド)
nend はアフィリエイトで知名度が高い『A8.net』を運営する、株式会社ファンコミュニケーションズが提供しています。当サイトでも部分的に nend の広告を使用して収益化を行っていますので、アドセンスの代わりや併用するのにお勧めの広告配信サービスです。ただしスマホページ向けとスマホアプリ向けしかないためパソコンには掲載ができません。
広告をコンテンツのように表示させることができるネイティブ広告に力が入っているようで、一般的なディスプレイ広告よりもクリック率を高めることが可能です。
アドセンスが利用できないサイトであれば、スマホ向けは nend の広告をアドセンスの代わりとして使い、後述する AdStir を PC サイトに使うのがお勧め。アドセンス広告をメインに nend 広告はサブで使う方法も良いと思います。
adstir(アドスティア)
adstir はパソコン向け・スマホサイト向け・スマホアプリ向けの広告が利用できますが、私が運営するサイトでは単価が低かったです。
adstir もネイティブ広告を設置できる他、クリック報酬だけでなく広告表示に対する報酬もあるのが特徴です。ゲーム系の広告が多かったので、ゲーム攻略サイトなどとは相性が良いかもしれません。adstir は SSP* なので、様々な広告ネットワークから最適な広告が表示されるようになっています。
FIVE(ファイブ)
FIVE は動画広告メインの広告ネットワークです。動画広告と言えば YouTube などの動画配信サービスやアプリで見ることがありますが、FIVE の場合は Web サイトへの動画広告を提供しています。
「Web サイトに動画広告は相性が悪いのではないか?」と以前はよく言われていましたが、最近ではユーザーが動画広告に慣れてきたりしたこともあり Web サイトでも問題がないように感じています。実際、通常のディスプレイ広告やテキスト広告とはことなり動画広告は目に留まりやすくクリック率も高くなっています。
ただ動画広告は広告主側の負担が大きい(広告作成コストなど)ため、一般的なディスプレイ広告と比較して在庫が少なくなりがちです。特定の広告枠に常に動画広告を表示させるよりかは、表示頻度を下げたりフリークエンシーキャップ*を設定することをお勧めします。
なお FIVE は LINE の完全子会社となったことで、動画以外の広告フォーマットにも多数対応するようになりました。
*フリークエンシーキャップというのは、一定期間に特定ユーザーに対して広告を表示する回数を言います。例えば動画広告は1日に1人1回だけ表示するという設定などです。
i-mobile(アイモバイル)
i-mobile はパソコン向けの広告も利用ができます。nend と比較されることがよくありますが、nend がゲーム系の広告が強いと感じるのに対して i-mobile は通販系や美容系の広告が多いように感じます。
昔 i-mobile の広告はアダルト要素の強いものが表示されたりしていたためアドセンス広告を併用するのは難しいと言われていました。ただ最近は広告の質も良くなりアドセンスとの併用も安心して使えるものになりました。
なお i-mobile は Google サイト運営者向け認定パートナーとして登録されています。他にも有名な認定パートナーだと fluct などもあります。ある程度の PV があり広告管理を任せて収益の最大化を図りたい方であれば、i-mobile や fluct のような認定パートナーに依頼するのも良いかと思います。
その他にも広告ネットワークや SSP などがたくさんありますが、必ずしも全てのサイトでアドセンスよりも収益性が良くなるとは限りません。組み合わせ方や設定の仕方によって収益性が高まることも低くなってしまうこともありますので、最初は少しずつ様子を見ながら自分のサイトと相性が良い広告ネットワークを探してみてください。