陶器なのに二重構造ってすごくない!?福島の伝統工芸品「相馬焼」
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ちょっと変わったマグカップを手に入れました。福島県の伝統工芸品である「相馬焼」というもののマグカップです。初めてこのマグカップを見た時「どうやって作っているのだろう」と不思議に感じました。いま手元に置いて眺めているのですが、やっぱり不思議です。なぜ不思議なのかというと、陶器なのに二重構造になっているからです。
プラスチック製やステンレス製のマグカップやタンブラーが二重構造になっているものはよく見かけますね。しかしこの「相馬焼」は陶器です。
二重構造になっていることで熱いお茶も冷めにくく、カップを手に持っても熱くてやけどしてしまうこともないでしょう。この二重構造は相馬焼では「二重焼き」と呼ばれるそうです。
ハート型にくり抜かれた部分から二重構造であることがわかります。とても芸術的ですね!
(ハートに見えますが、これは伝統的な千鳥模様だそうです!)
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他にも特徴的な部分があります。まず表面の模様です。「青ひび」と言うひび割れが拡がっており、とても美しい模様になっています。器ごとに模様は異なるので、全く同じものは世界に1つとしてありません。それぞれの器に個性があるのです!
また相馬藩の御神馬が描かれているのも特徴です。馬は左向きに描かれています。これは「右に出るものがない」という意味から、縁起物としても魅力があります。
相馬焼は東日本大震災以降、東京電力福島第1原発事故で全町避難が続いている地域の伝統工芸です。この伝統工芸を復興させ、さらに世界に拡げようと若手が中心になって頑張っているようです。ぜひ一度その様子をご覧頂けると嬉しいです。
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