WordPressを高速化する「FastCGI化」をエックスサーバーで試す

高速化設定
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2020年12月11日 in Web・IT, Wordpress
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

レンタルサーバーで高機能・低価格で知名度の高い『エックスサーバー』ですが、エックスサーバーにはプログラムの高速化を行う設定「PHP高速化設定(FastCGI化)」という機能があります。

例えばPHPで動いているWordpressサイトにこの設定を行うことで、サイトの高速化が期待できるということです。

エックスサーバーはこちら

FastCGI化って何?

エックスサーバーのよくある質問から引用すると

通常、CGI/PHPなどのプログラムの実行時には、「プロセスの起動/終了」「プロセスの実行」といった処理がサーバー内で発生します。FastCGIでは、プロセス初回実行時に該当プロセスを一定時間サーバー内に保持することで、次回以降、実行時の「プロセスの起動/終了」を省略し、高速化や、プロセスの起動/終了に伴うCPUへの負荷を軽減することが可能です。

fastcgi

と記載されております。

要はCPUの不可を軽減させることで、プログラム動作を高速化できるということでしょう。アクセス数が多いほどCPUの負荷軽減に大きな効果が期待でき、さらにアクセス数が多いサイトであれば設定を有効にすることが強く推奨されているようです。

広 告

FastCGI化を試してみる

実際にこの設定を行うことによってサイト表示が早くなるのかを試してみました。

この設定はエックスサーバー管理画面から簡単に行うことが出来ます。設定を行いたいドメインで「PHP高速化設定(FastCGI化)」をクリックします。「PHP高速化設定を変更する(確認)」をクリックし、次の画面で有効にするにチェックをいれて「PHP高速化設定を変更する(確定)」を押しましょう。なんと設定はたったこれだけです!
fast01

スピードアップ!?

FastCGI化する前と後で2ページを対象にスピードテストを行ってみました。(各3回ずつテストを行いました。)

【ページA】
 
設定前の読み込み時間の平均が4.23秒、設定後は3.17秒で1.06秒のスピードアップ

【ページB】
 
設定前の読み込み時間の平均が4.04秒、設定後は3.58秒で0.46秒のスピードアップ

毎回表示されるAdSense広告が異なるのでページサイズも変わってしまうので、純粋にFastCGI化によってどれだけスピードアップできたかは分かりませんが、テスト上では2ページともアピードアップが確認できました。

エックスサーバーによればアクセス数が少ないサイトだと逆効果になってしまうこともあるようです。FastCGI化を行いスピードテストなどで効果を検証し、よい効果が期待できそうか試してみてはいかがでしょうか。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。