突然!アドセンス広告が表示されない時の対処方法
Webサイト・ブログの収益化の一つとしてGoogle AdSense(アドセンス)を利用されている方は多いでしょう。他の広告ネットワークと比較すると広告在庫も豊富で収益性も高いのが特徴です。
しかしながらアドセンスは利用規約・ポリシーがとても厳しいと言われており、ポリシー違反で広告が表示されなくなったという方も多いのです。そのため、広告が表示されなくなるとポリシー違反だと思い焦ってしまう方が多いのですが、必ずしもそれが原因とは限りません。
このページではアドセンス広告が表示されなくなった時の原因や対処方法をご紹介致します。
目次
1.ポリシー違反か否かを確かめる
もしポリシー違反だった場合は早急に対処しなくてはなりません。ですから最初はポリシー違反によって広告が表示されないのか否かを確かめる必要があります。確かめる方法は「アドセンスの管理画面へログインする」「アドセンスチームからメールが来ていないか確認する」があります。
まずアドセンス管理画面にログインした時にメッセージが表示されていないかを確認してください。[アカウント]>[ポリシーセンター]をクリックすると、違反があるか否かが分かるようになっています。※違反がなければ何も表示されません。
違反には[アカウント単位の違反]と[サイト単位の違反]、さらに[ページ単位の違反]がありますので、「アカウント単位」は例えば不正クリックなどによる違反でアカウント停止になり得る違反です。「サイト単位」の方は例えばラベル違反やコンテンツ不足など、さらに「ページ単位」は禁止コンテンツが含まれているなどが原因として考えられます。
ポリシーセンターには違反内容が記載されているので、もしポリシー違反であった場合は早急に違反項目を改善してください。
このステータスで確認できる内容はメールでも送られているはずです。もしこのような違反があった時すぐに対処できるように、アドセンスからのメールが迷惑メールに入ったりしないようにホワイトリストに入れるなどしてください。
アドセンスは復活できるのか
ポリシー違反で広告が表示されなくなった場合、
- 違反項目を改善することで復活!再表示される
- 違反があるページだけ表示されない
- 違反サイトでの広告配信停止(他のサイトでは表示される)
- アカウント停止(AdSenseを利用できなくなる)
というパターンがあります。
違反項目を改善して復活できる場合は良いのですが、それ以外が問題です。「そのサイトでの広告配信は不適切」と判断された場合、そのサイトでは広告が配信されなくなります。そうなったら他のサイトでアドセンスを頑張るしかありません。
最悪なのがアカウント停止(無効化)です。一度だけ異議申し立てをすることができるので、それにかけるしかありません。異議申し立てには必要なデータが求められますので、最低限アナリティクスとは連携をしておいてください。
現状、アカウントが停止されると復活することはできません。アドセンス以外の広告ネットワークを利用して収益化をしてください。
2.広告を非表示にしていないか
アドセンスは JavaScript を利用しているため、JavaScript が有効になっていないと表示されません。ブラウザのアップデートやプラグイによってJavaScriptが無効になることがありますので、一度確認をしてください。
>JavaScriptを有効にする手順はこちら
また最近多いのが広告ブロック機能を有効にしている場合です。これはブラウザのプラグイン(拡張機能)等によってアドセンス広告を表示されないようにブロックしていることがあるので、そのようなブロック機能が付いているプラグインを入れていないかを確認しましょう。
3.キャッシュやCookieの影響
ブラウザのキャッシュやCookieの影響によって表示されないこともあります。ページを再読み込み(更新)してみるか、シークレットモードでアクセスしてみる、別のブラウザからアクセスしてみてください。
シークレットモードでアクセスして表示されたのであれば、ブラウザのキャッシュと Cookie を削除します。
4.広告コードが改変されていないか
広告コードが改変されている場合は正しく表示されません。広告コードをそのままコピーして貼り付けていても、ブログの機能やサーバー側の機能によって自動的に改変されてしまうことがあります。
今まで問題なく表示されていても、ブログ側のアップデートによって改変されるようになってしまうということもあります。例えば WordPress であれば、設定>投稿設定の[整形]にある「不正にネスト化した XHTML を自動的に修正する」にチェックが入っている下記のように改変されてしまうことがあります。
<script>// <![CDATA[ (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); // ]]></script>
テーマ(テンプレート)やプラグインの影響を受けて表示されなくなることもありますので、テーマを変更してみたりプラグインを無効にしてみたりして原因を探してください。
また特定のサーバーで運営しているサイトのみ表示されないということがあれば、そのサーバー側が何か変更を行ったりしていないかを確認しましょう。
5.広告配信に適しているか審査中
最近アドセンスでは広告主にとって害のあるページに広告が配信されないようにするために、一旦ページをアドセンスのクローラーが巡回してコンテンツを確認し、問題がないと判断してから広告を配信するようになりました。ブランドプロテクションなどと呼ばれています。
そのためページを公開したばかりであったり、普段広告が読み込まれていないページが久しぶりにアクセスがあって読み込まれる場合など、すぐには広告が表示されない可能性があります。
6. 広告掲載に適さないと判断された
上記「5」の審査の結果、過去に広告が表示されていたサイトやページであっても、広告掲載に適さないと判断された場合は広告が表示されなくなる可能性があります。
例えば独自性が低くかったり有益なコンテンツを提供していない場合は、「価値の低い広告枠」と判断されると広告の配信を制限されてしまいます。例えば他者のコンテンツをまとめただけのキュレーションサイトや、単なる日記的なサイト、また YMYL に関わる内容のサイトなどです。
最近は有益なコンテンツで且つ独自性の高いコンテンツが強く求められています。過去に審査に合格できた、広告が表示されていたということは関係なく、現時点で価値の高いコンテンツを提供できているかご確認ください。
7. 無効なクリックやトラフィックが多い
自己クリックや家族など身近な人のクリックは無効クリック(不正クリック)と判断され、収益から減算されるようになっています。それが少ない数であれば減算されるだけですが、多くなるとポリシー違反として通知が届く可能性があります。
また問題と判断されるのはクリックだけではありません。トラフィック(アクセス)に関しても見られています。広告が掲載されているページを自分で何度も表示させることで、クリックはしていなくても無駄にインプレッション(表示)を発生させていることになるからです。
ポリシー違反と判断される手前の状態だと広告の配信が制限される可能性があります。無効なトラフィックの定義はヘルプページで下記のように記載されています。
・1 人以上のユーザーが繰り返しクリックして、クリック数やインプレッション数を増やすこと
・サイト運営者様がご自身の広告でのクリックを誘導すること(例: 広告をクリックするようユーザーを誘導するあらゆる言葉、大量の偶発的クリックを誘発する広告掲載など)
・自動クリックツールやトラフィック ソース、ロボット、その他の不正な行為を行うソフトウェア
ミスクリック・ミスタップが発生しやすいような広告の配置になっていないか、広告をクリックするように誘導する表現が使われていないかなどご確認ください。
また Web サイト開設して間もないようなトラフィックが少ない時だと、全体のトラフィック量に対して自分でアクセスしたり特定ユーザーのアクセスの割合が多くなってしまいます。トラフィックが少ない時期は広告を掲載しても多くの収益が得られるわけでないので、あえて広告を掲載しないのも手段として考えられます。
8. 5ヶ月間広告を表示していなかった
審査に合格して承認されたサイトであっても、4ヶ月間広告の表示がない状態が続いた時に警告が表示され、さらにその後も非アクティブなままだと、そのサイトに関してはサイトリストから削除されてしまうのです。※アクティブなサイトには影響しません。
つまり概ね5ヶ月間広告の表示がないと、そのサイトでは広告配信がされなくなってしまいますのでご注意ください。詳細は下記をご覧ください。
9.アドセンス側の不具合
アドセンス側に何かしらの不具合があり、一時的に表示されなくなることも稀にあります。この場合は解決するまで待つしかありません。AdSense ヘルプコミュニティなどで問題が報告されていないか、同様の症状になっている投稿内容がないかを確認してみてください。