新実装「YouTube 向け AdSense」でAdSenseとYouTubeの振込先を別々に!
2021年12月に予告されていた「YouTube 向け AdSense」が2022年3月から数ヶ月かけて実装されます。予告時点では具体的に何ができるか不明なことも多かったですが、私のアカウントで実装されていましたので、何ができるかをご紹介したいと思います。
自分のアカウントで実装されているかを確認するには、AdSense アカウントにログインをしていただき、メニュー上部に「YouTube 向け AdSense」の項目があるかです。英語表記にしている場合は「AdSense for YouTube」の表記になっています。
「YouTube 向け AdSense」によって大きく変わることは、今まで Web サイトで獲得した AdSense 収益と YouTube の収益は合算して管理されていたものが、それぞれ別々に管理できるようになることです。
それにより、AdSense での収益と YouTube の収益が合算表示されず、振り込みの管理も別々になります。つまり AdSense と YouTube とで、別々の銀行口座に収益を振り込んでもらうことも可能です。これは望んでいた方も多かったので、好意的に捉える方も多いのではないかと思います。
実際に AdSense と YouTube の収益振込先を別々に設定することができました(メインの銀行口座を別々に設定ができました)。今後は AdSense の収益はA銀行に、YouTube の収益はB銀行に振り込んでもらうようなことも可能です!
ちなみに、新しい銀行口座を追加したくても[お支払い方法の追加]ボタンが表示されないことがあります。確定収益が1000円以上残高にある状態の時しか追加できない場合がありますので、もし表示されない場合は残高があるときにお確かめください。
デメリット?基準額達成も別々に
一方でデメリットもあります。
今までは AdSense での収益と YouTube での収益を合算して支払い基準額8,000円を超えれば振り込まれていました。しかし今後は、それぞれ8,000円を超えないと振り込まれなくります。
例えば AdSense の確定収益が5,000円、YouTube の確定収益が3,000円だった場合、今までであれば合算されて8,000円なので振り込んでもらうことができていました。
今後は別々で管理されるため、AdSense だけで8,000円を超えなければ AdSense の収益は振り込んでもらえませんし、YouTube だけで8,000円を超えなければ YouTube の収益は振り込んでもらえません。そのため、毎月の収益が低い人だと影響がありそうです。
今回実装された「YouTube 向け AdSense」は、Web サイトによる AdSense か YouTube 収益化のどちらかでしか使用していない方には、ほぼ影響はありません。
どちらかしか使用していない場合でも、どちらも使用している場合でも、特に設定しなければならないものはありません。口座情報等のデータは自動で引き継がれていますし、任意で別々の振り込み先を設定したりできるようになるだけです。
何もしなくても振り込みはされますし、収益化が止まってしまうようなこともありません。
また AdSense と YouTube での収益管理が別々になっただけなので、YouTube の推定収益のレポートに関しては今まで通り YouTube Studio から確認する必要があります。 AdSense 管理画面で YouTube の収益レポートが見れるようになるわけではありませんのでご注意ください。