アドセンスで重大なポリシー変更!何がどう変わったかを解説(2019年)

アドセンスで重大なポリシー変更!何がどう変わったかを解説(2019年)
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2019年10月02日 in アドセンス
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

こんにちは、Google AdSense 公式ヘルプコミュニティ エキスパートの竹中です。

2019年8月28日に Google AdSense から「重要なお知らせ: AdSense のポリシーがまもなく変更されます」という件名のメールが送信されました。今までポリシー変更があっても事前にメールで送信されることはほとんどないため、事前通知があるのは変更の内容や範囲が大きいなど非常に重大であることが予想できます。

変更点等の詳細はメールに記載されている通りなのですが、専門的な表現で記載されている部分もあるので「よく分からない」という方も多いようです。

多くの方が知りたいのは「結局自分には関係があるの?」「何か変更しなければならないところがあるの?」「このままだと自分はポリシー違反になってしまうの?」「ポリシーが厳しくなるの?」というようなことではないでしょうか。

このページでは今回のポリシー変更に関して、何がどう変わるのかを簡単に解説したいと思います。なお、現時点(2019/9/1)ではヘルプセンターとポリシーセンターに変更内容は反映されていません。ポリシー変更が施行されてからヘルプセンター等の内容も変更されるようです。変更されました!

※変更についての通知はメールをご確認いただくか、下記のページをご確認ください。メールの通知と同じ内容が記載されています。
AdSense ポリシー変更履歴

変更内容のポイント

メール内容には変更点がいくつか記載されていますが、ポイントは下記の通りです。

  1. AdSense、AdMob、アドマネージャーのコンテンツポリシーが整理される
  2. 制限事項に該当するコンテンツはポリシー違反ではなくなる
  3. Google サイト運営者向けポリシーに含まれるコンテンツは収益化できないしポリシー違反となる

01. AdSense、AdMob、アドマネージャーのコンテンツポリシーが整理される

今回ポリシー変更を行うことになった理由に当たる部分が、AdSense と AdMob そしてアドマネージャーのポリシーを整理することです。それぞれは同じようなポリシーがあるものの表現が微妙に異なっていたりするため、複数のサービスを使用している人にとっては複雑で混乱するところがありました。

それをより分かりやすくするため情報が整理されます。通知では「ポリシーの簡素化と合理化」「Google のサービス間で統一性が向上し、どのサービスをご利用の場合も、よりシンプルで一貫性があり、わかりやすいシステムとなります。」と記載されています。

つまり、コンテンツ ポリシーがもっとシンプルで分かりやすくなるということです。

02. 制限事項に該当するコンテンツはポリシー違反ではなくなる

制限事項に該当するコンテンツに関しては、従来ポリシー違反とされていたものが違反とは判断されなくなります。要はポリシーが緩くなったということです。個人的にはなぜ今ポリシーを緩くする必要性があるのかと思うのですが…。

制限事項に該当するコンテンツにどのようなものが含まれているかは通知に記載されている通りです。

  • 性的なコンテンツ
  • 衝撃的なコンテンツ
  • 爆発物に関するコンテンツ
  • 銃に関するコンテンツ
  • 銃の部品や関連商品に関するコンテンツ
  • その他の武器に関するコンテンツ
  • タバコに関するコンテンツ
  • 危険ドラッグに関するコンテンツ
  • アルコールの販売と乱用に関するコンテンツ
  • オンライン ギャンブルに関するコンテンツ
  • 処方薬に関するコンテンツ
  • 未承認の医薬品やサプリメントに関するコンテンツ

これらのコンテンツがページ内に含まれる場合、ポリシー違反とは判断されないものの広告配信が制限されたり全く表示されなくなります。具体的な例はヘルプページに記載されています。
Google サイト運営者 / パブリッシャー向け制限事項

もし通常通り広告を配信してほしければページを修正する必要があります。逆に言えば、制限されたままでもよいのであれば修正する必要はありません。つまり修正は任意です。

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03. Google サイト運営者向けポリシーに含まれるコンテンツは収益化できないしポリシー違反となる

こちらはほぼ従来通りポリシー違反となるコンテンツに関してです。通知に記載されているものは次の通りです。

  • 違法なコンテンツ
  • 児童の性的虐待や小児性愛に関するコンテンツ
  • 露骨な性的描写を含むコンテンツ
  • 家族向けコンテンツに含まれる成人向けのテーマ
  • 知的財産が不正使用されているコンテンツ
  • 絶滅危惧種を原材料とする商品を宣伝するコンテンツ
  • 危険または中傷的なコンテンツ
  • 不正行為を助長するコンテンツ
  • 不適切な表示を含むコンテンツ
  • 悪質なソフトウェアまたは望ましくないソフトウェア
  • 国際結婚の斡旋に関するコンテンツ

主にアダルトコンテンツであったり、子供に悪影響を与えるようなもの、身体的・精神的に人を傷つける可能性のあるものなどです。これらは以前より厳しくなっているものですし、YouTube でもチャンネル停止や動画削除などが行われていると話題になっていますね。具体的な例はヘルプページに記載されています。
Google サイト運営者向けポリシー

これらのコンテンツを含むページは従来通りポリシー違反と判断され収益化が禁止されています。もしこれらのコンテンツが含まれているのであれば修正が必要です。もしそのまま放置してしまうとアカウントが停止される可能性もあります

今後修正方法等が変更される可能性はありますが、現状でページ単位のポリシー違反になった場合の修正方法は下記ページでご紹介しております。

あなたが行うことは?

今回のポリシー変更に関してまとめると、現状のコンテンツポリシーに違反しているページがなければ特に何かする必要はありません

新しいポリシーが施工されるのは9月中との記載があるので、施工されてから新しいポリシーを確認していただき、自分のサイトがポリシーに準拠しているかをチェックしましょう。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。