アドセンスの不正クリックを報告する方法と記載内容&文章例
Google アドセンスを行っている多くの方が不安に感じているのが、いわゆる『アドセンス狩り』と呼ばれるものではないでしょうか?このアドセンス狩りというのは、自分が Web サイトに設置している広告が大量にクリックされたりすることを言います。昔はアドセンス狩りと呼ばれるものによって、大切なアドセンスアカウントを無効にさせられるようなこともありました。
ただ今では嫌がらせやロボットによる不正クリックがあったとしても、自動で検知してそのクリックを除外してくれます。その精度は年々高まってきているため、昔のようにアドセンス狩りを受けることで即アカウント停止になることは少ないようです。
しかし残念なことに、嫌がらせをしたいのかアドセンス狩りを行おうとする人が今でもいることは事実です。私もつい先日、いつもなら 1% 台のページあたりのクリック率(CTR)が 7% 台となっているのを発見しました。クリック数を確認してみると、異常にクリックされているのです。
こんな数値になっていたらちょっとドキッとしますね。
何もしなくても不正にクリックされたものは無効クリックとして後で除外され、数値も正常なものに戻るでしょう。しかし明らかにおかしい状況に気づいたのであれば、Google 側に報告をすべきです。報告をしていれば、アカウントの状況をしっかり確認・管理している運営者であることが Google に伝わります。万が一、不正クリックが「サイト運営者によるものではないか」と思われても、報告をしていればその疑いも晴れるでしょう。
※常日頃からアドセンスのクリック率や単価に異常がないか、異常なトラフィック(アクセス)がないかを確認しておくこともサイト運営者の責任とされています。
不正クリックを報告するには
アドセンスでは『無効なクリックの連絡フォーム』という問い合わせフォームがあります。まずは下記のページにアクセスをしてください。
記載すべき項目は下記の通りです。
● 氏名
アドセンスで登録されている名前を入力してください。
● メールアドレス
AdSense アカウントに関連付けられているメールアドレスを記載することが望ましいです。
● サイト運営者 ID
AdSense アカウントに付けられている固有の ID で、管理画面の[設定]>[アカウント]>[アカウント情報]から確認が可能です。その他の確認方法は【サイト運営者IDを確認する3つの方法】のページをご覧ください。
● 広告コードが表示されている URL
不正クリックが発生したサイトの URL を記入します。
● トピック
不正クリックに関してであれば「アカウントで発生する通常とは異なる動作をレポートする」を選択してください。
● クリックが発生した日時
不正クリックが発生した日時を記入します。例えば「2018年7月1日 13時頃」。
● 無効なクリックの疑いがあることを示す該当部分
例えば異常なクリック数や CTR が表示されている AdSense 管理画面のスクリーンショットなどを Google フォトやドライブにアップし、その画像の共有 URL を記載しておくと良いでしょう。
あとは「普段であれば 1% 台のページ CTR が 7% 台となっており、クリック数も異常な状態であるるのを発見しました。」など、状況を記載しておきましょう。
不正な操作の原因と考えられる疑わしい IP アドレス~~
報告するにあたり何を記入すればよいか困るのが「不正な操作の原因と考えられる疑わしい IP アドレス、参照 URL、リクエストに関して~~」の部分ではないでしょうか。多くの方が「IP アドレスなんて取っていないよ」「何をどのように見れば不正な操作だと判断すれば良いかもわからない」と思うでしょう。
Google アナリティクスで IP アドレスを取得することはやろうと思えば可能ですが、現在規約に抵触する可能性があります。また IP アドレスを取得していたからと言って、広告を不正にクリックした IP アドレスを特定することは困難です。
不正にクリックした IP アドレスを特定するには『リサーチアルチザンプロ』などのツールを使う必要があります。下図のようにどの IP アドレスが何回クリックしたかを確認することが可能です。ただし、これは有料ツールなので使用している方も少ないでしょう。
ここの項目に関しては正直明確に記載できる方は少ないと思います。以前に社員の方にこの項目に関して「一般ユーザーは詳細を記載できないのでは?」という質問をしたことがあります。もし IP アドレスなどが分かる場合にのみ記載すれば良いということを仰っていました。
ただ Google アナリティクスとアドセンスの連携は行っておくことを強く勧めていました。連携を行っていなければアドセンス側からアナリティクスのデータを確認することができないためのようです。連携を行っているのであれば「Google アナリティクスと連携を行っている」と一言付け加えておくと良いでしょう。
上記の項目を入力できたら送信をしてください。すると
という画面が表示されます。
記載されている通り、多くの場合は返答などはありません。返答がないからと言って何度も送信することがないようにしてくださいね。