リンクユニットのクリック率や視認率が異常なのは大丈夫?
こんにちは、Google AdSense 公式ヘルプコミュニティ エキスパートの竹中です。
※「リンク広告(リンクユニット)」は2021年3月10日に廃止されました。
先日【最も収益性が高いアドセンス広告は皆が使わないアレ!】という記事で、アドセンスのリンクユニットが収益性が高くお勧めであるとご紹介いたしました。リンクユニットを今まで設置したことがないという方や存在自体知らなかったという声も多くいただき反響があったのですが、リンクユニットは他の広告ユニットとは異なる部分が多く戸惑われている方も多いようです。そこでこのページではリンクユニットについてもう少し触れておきたいと思います。
収益が発生するタイミング
まず一番気にされる方が多い収益についてです。他の広告と最も異なる部分がこの収益の発生タイミングです。ご存知の通り通常の広告ユニットであれば、基本的には広告がクリック(タップ)された時点で収益が発生します。
しかしリンクユニットの場合は一度クリックされただけでは収益が発生しません。表示されているキーワードのいずれかがクリックされ、推移したページで表示される広告がクリックされた時点で収益が発生します。つまり2回のクリックが必要となるのです。
クリック率が異常に高くなる
2回目のクリックで初めて収益が発生するのですが、リンクユニットのクリック率は異常に高くなることが多いです。クリック率が30%を超えるような数値になることもあり、仕組みを知っていないとかなり焦る数値です。
リンクユニットの場合は広告の「表示回数」のカウント方法が他とは異なるためクリック率にも影響しています。通常の広告ユニットであれば、サイトに貼り付けてある広告が読み込まれる(表示される)ことで表示回数がカウントされます。ところがリンクユニットでは、1回クリックされ次のページに推移して表示回数がカウントされます。そのため、表示回数そのものが少なくなるのです(パフォーマンスレポートの[クリック数]をベースに見た場合)。
1回クリックして推移したページでは基本広告しか表示されません。ユーザーはその広告一覧ページを閉じるか広告をクリックするしか選択肢がないので、興味がある広告が表示されていれば広告をクリックすることになりクリック率も高くなります。サイトにもよりますが、クリック率がコンスタントに20%を超えることも珍しくありません。
またリンクユニットそのものが表示されてからクリックされるまでの数値を計算すれば、それほど異常な数値ではないはずです。
アクティブビュー率が0%になる
パフォーマンスレポートで[クリック数]をベースとしてアクティブビュー率(視認率)を見ると「0.00%」となっていると思いますが、これは異常ではないので安心してください!
そもそも視認率は広告スペースの50%以上が1秒以上見られてカウントされるものですが、2回クリックが必要なリンクユニットの場合は視認率の計測対象になっていない可能性があります。