AdSenseの新しい広告コードは実装すべき?3つの注意点
Google AdSense の広告コードが新しくなったことをご存知でしょうか?実は 2021 年 7 月になってから新しいバージョンの広告コードがリリースされています。
大々的に情報が公開されて来なかったので、ご存じなかった方も多いかもしれません。また、今までの広告コードと比較してデメリットなどが無いか様子を見ていた方もいらっしゃるでしょう。
リリースされてから3ヶ月経過しましたので、収益性やパフォーマンスへの影響なども含め、新しい広告コードについてご紹介したいと思います。
新しい広告コードの例
まず新しい広告コードと過去の広告コードとの違いについてです。実はそれほど大きな違いはありませんが、主に変わったのは今までの広告コードに下記の ID や属性が追加されたことです。
?client=ca-pub-1234" crossorigin="anonymous"
広告ユニットのコードだとこのようになります。
<script async src="https://pagead2.googlesyndication.com/pagead/js/adsbygoogle.js?client=ca-pub-1234" crossorigin="anonymous"></script>
<ins class="adsbygoogle"
style="display: block;"
data-ad-client="ca-pub-1234567890"
data-ad-slot="12345678"
data-ad-format="auto"
data-full-width-responsive="true"></ins>
<script>
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
</script>
AdSense 管理画面から広告コードを取得すれば、過去に作成した広告ユニットであっても新しいコードになっています。手動で ID や属性を追加するだけでは不十分である可能性がありますので、実装する場合は管理画面から広告コードを取得してください。
新しい広告コードのメリットは?
新しいコードにすることで何が変わるのかですが、ヘルプページには次のように記載されています。
AdSense で最適化機能がトリガーされるタイミングが従来よりも早くなるため、サイトに掲載された広告のパフォーマンスが向上します。
パフォーマンスが向上すると記載されているので「ページ表示速度が改善するのではないか?」と期待される方も多いでしょうが、少なくとも現時点ではページ表示速度等にはほぼ影響しません。PageSpeed Insights で計測しても大きく数値が改善されるようなこともありません。
新しいコードに変更したことによって収益性が向上したということもありません。デメリットもありませんが、際立ったメリットもないのが正直なところです。
新しいコードに変更すべき?3つの注意点
特に実感できるようなメリットがないので、コードを変更しようか迷いますよね。3つの注意点がありますので、それも踏まえて検討しましょう。
- 新しい広告コードに変更することは必須ではない。
今すぐ対応しなくても、広告配信に影響はでません。今までの広告コードでも広告は表示される。 - 同じページに古い広告コードと新しい広告コードを混在させないことが推奨されている。
部分的に新しいコードにしても最善の結果が得られないので、変えるのであれば一気に変えましょう。 - 新しい広告コードにした場合、パブリッシャー ID を誤らないようにする。
AdSense 管理画面から広告コードを取得すればミスすることがないので、手動での追加はお勧めしません。
正直なところ、今すぐに新しいコードに変更・置き換える必要はないかと思います。しかし、いずれは新しいコードにしないと広告表示に影響が出る可能性も考えられます。
焦る必要はありませんが、どこからのタイミングで変更できるように検討しておくと良いのではないでしょうか。