ポリシー更新も!2021年はどうなる?アドセンスとYouTube最新情報

ポリシー更新も!2021年はどうなる?アドセンスとYouTube最新情報(2020年12月)
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2024年03月05日 in YouTube, アドセンス

2020年12月の現時点でのアドセンスと YouTube の最新情報、および2021年はどのようなことに力を入れていくべきかについてお伝えしたいと思います。ポリシー更新についてもお伝えしていきますので最後までご覧いただければ幸いです。

アドセンスの最新情報

リンク広告の廃止

昔からあるアドセンスでお馴染みだった「リンク広告」の提供が2021年3月10日で提供終了となります。
リンク広告の終了

レスポンシブタイプのリンク広告を設置していた場合はディスプレイ広告が配信されるようになります。しかし固定サイズ型のリンク広告を設置していた場合は広告が配信されませんので、別の広告ユニットに変更するか削除するように対処する必要があります。

数年前までは収益性も高くてお勧めしていたリンク広告ですが、最近は以前と比較すると収益性が低下していましたし、新規で承認されたアカウントではリンク広告を作成することができないようになっていました。たまにリンク広告のスペースにディスプレイ広告が表示されることもあったため、廃止される運命だったのでしょう。

2021年3月10日までは配信されますが、別の広告ユニットに切り替えるか削除するなどどうするのが収益性を落とさない、もしくは収益性を高めることができるか今から検証していくことが望ましいと思います。

ポリシーの更新

2021年2月に[Google サイト運営者 / パブリッシャー向けポリシー]が更新されます。内容としては「報酬を伴う性的行為」という独立したカテゴリが追加され、そのようなコンテンツが禁止されていることが明確化されます。

いわゆるアダルトコンテンツに該当する部分なので、そのようなコンテンツを作成されてアドセンス広告を設置されている方はいないと思いますが、明確化されることで今後より厳しく判断される可能性もありますのでご注意ください。

Google 検索のコアアルゴリズム更新

アドセンスの更新ではありませんが、12月に入って Google 検索のコアアルゴリズムアップデートが行われ話題になっていました。5月では公式サイト・企業サイトが上位表示されやすく個人サイトが順位を落としたと言われていましたが、12月のアップデートで調整され舞い戻る個人サイトが多かったと言われています。あなたのサイトでは影響があったでしょうか?

Web サイトに限らず YouTube もですが、アルゴリズムは日々更新されているわけですから、今の状況がずっと続くという保証がどこにもありません。特に大きな更新によって収益が激減してしまったという方の話を度々聞きますが、特にコンテンツのジャンルに関して、特定ジャンルのみしか提供していない場合でアルゴリズム更新の影響を受けた場合に一喜一憂しなければなりません。

Google 検索や YouTube からの集客に依存している場合は、SNS を含めどこかに依存しない集客手段を作っていくことが望ましいのではないでしょうか。

YouTube の最新情報

YouTube が Google アナリティクスとの連携廃止

チャンネルを Google アナリティクスにリンクする機能が2020年11月17日に廃止されました。それ以前にリンクが設定されていた場合は2021年2月1日までは最新データを確認できますが、それ以降は確認できなくなります。

コメント管理で[スパムの可能性]が統合

YouTube Studio のコメント管理の部分で、今まで[スパムの可能性あり]タブがありましたが、これが[確認のために保留中]タブに統合されました。また YouTube で自動的に保留されているコメントは最大60日間[確認のために保留中]タブにまとめて表示されるようになります。
 YouTube のコメント[確認のため保留]

YouTube オーディオ広告

Google 広告でオーディオ広告

先日下記の記事でもご紹介いたしましたが、Google 広告でオーディオ広告が作成できるように機能を提供し始めています。現状では「YouTube オーディオ広告」として、YouTube で提供されている音楽やポッドキャストなどのコンテンツに対して広告が出せるようになっています。

YouTube で音楽やポッドキャストなどのコンテンツを提供している場合は、今後収益に影響が出ることも考えられます。

2021年に目指すことは?

今年はコロナの影響により広告単価が激減した期間があったり、このような状況下であっても世の中に求められる情報を提供できていれば、非常に多くのアクセスや視聴回数を増やせた人もいます。そしてその逆の人もいますね。

先程もお話いたしましたが、Google や YouTube に頼った集客というのはリスクがあります。そして収益も Google や YouTube の広告収益に頼ることも大きなリスクがあります。Google や YouTube のアルゴリズムに限らず、ちょっとした世の中の変化によって集客できなくなったり、収益が大きく減ってしまう可能性が常にあるからです。

Google や YouTube に頼るのではなく、集客や収益を増やすための一手段として活用するだけで、他でも集客手段・収益手段を作り出していくことが必要です。

例えば投げ銭やオンラインサロンなど、ユーザーから直接金銭を支援してもらう方法。またオリジナルグッズなど物を販売するなど収益手段はたくさんあります。YouTube でも広告収益以外の機能を続々と提供するようになっています。ライブ配信時のスーパーチャットやスーパーステッカー、拍手機能、メンバーシップ、ストア機能などがあります。

YouTube を通さず投げ銭をしてもらうシステムはたくさんありますのでブログなど Web サイトでも活用可能です。オンラインサロンなども簡単に提供できるサービスが多くありますね。例えば投げ銭についてはこちらでもご紹介しています。

ただユーザーから直接支援をしてもらうには、あなたのことを信頼してくれるファンがいなければなりません。ファンを増やすには「みんなと同じ」ではなく独自性を出すことが大切です。特に情報の独自性だけでなく「誰が」情報を提供しているのかが重要になるのではないかと思います。

私もたくさんの Web サイトを運営していますし YouTube チャンネルも複数運営していますが、「誰が情報を提供しているのか」をユーザーに伝える方法として声や顔を出すことはファンを作る上で重要な要素だと感じています。2021年は質の高いコンテンツが必要なことはもちろんのこと、YouTube やポッドキャストなど、テキストだけでは伝わらない自分自身を伝える手段を今まで以上に活用することでファンを増やしていきましょう。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。