新しい収益化手段追加など YouTube&AdSense 最新情報(2021年7月)
2021年7月の現時点での YouTube と AdSense の最新情報をご紹介していきます。今回は AdSense でも YouTube でも新しい収益化手段の追加などの最新情報を、簡潔にまとめてご紹介いたしますので最後までご覧いただければ幸いです。
AdSense、PCでもアンカー広告が使用可能に
まず最初に AdSense の最新情報についてです。
今までモバイル端末で表示させることができていたアンカー広告が、パソコンなど広い画面サイズの端末でも表示させることができるようになりました。アンカー広告は画面の下部、もしくは上部に固定して表示される広告ですね。
画面内に固定されて表示される広告のため、ユーザーの目に留まりやすいというメリットがあります。ユーザーが広告を閉じることはできますが、鬱陶しい広告だと感じることも多く、ユーザー体験を悪くする可能性も高いデメリットもあります。
- アンカー広告が有効になっているサイトでは、デフォルトでパソコンでも表示されるよう有効の状態になっている可能性が高いため、設定を確認しましょう。
- 設定は AdSense 管理画面の[広告]>[サマリー]から対象のサイトの[編集]アイコンをクリックします。
- [広告フォーマット]の中にある[アンカー広告]で[ワイド スクリーンへの表示]のオン・オフを確認してください。
YouTube の最新情報
ここからは YouTube の最新情報を3つご紹介いたします。
古い限定公開コンテンツが非公開に
YouTube のコミュニティではお知らせしましたが、2017年1月1日より前にアップロードされた限定公開の動画が、セキュリティ アップデートの一環として自動的に非公開の設定に変更されました。
影響を受けるユーザーは少ないと思いますが、例えば限定公開の設定にして YouTube 上では検索やチャンネルで表示されないようにしておき、Web サイトに埋め込みで表示しているような場合に影響を受けます。非公開の設定になると、Web サイトに埋め込まれているものも表示されなくなります。
もしそのような可能性がある方は、動画の公開設定を確認してみてください。
自動動画チャプター追加機能
動画の概要欄に条件を満たしたタイムスタンプを設定することで、このようなチャプターが付くのはご存知かと思います。
詳細はこちらをご覧ください。
タイムスタンプは視聴者が目的の部分をすぐに視聴することができるなどメリットがありますし、その動画の満足度を高めることも可能ですが、タイムスタンプやチャプターを設定していくのが面倒でやっていない方も多いのではないでしょうか。
しかし、手動で設定をしなくても YouTube 側が自動でチャプターを付けてくれる機能が追加されました。
この自動動画チャプター機能は、新しく投稿した動画に対してデフォルトで有効になっています。もし無効にしたい場合は、動画の詳細ページでチェックを外しましょう。
機能を有効にしても必ずチャプターが追加されるわけではなく、違反警告があるチャンネル、一部の視聴者に対して不適切なコンテンツが含まれる場合は追加されません。動画に問題がなかったとしても必ず追加されるわけでもないので、追加されないからと言って焦らないでください。
また手動でチャプターを追加している場合は、自動動画チャプターは無効になります。
Super Thanks が追加!
YouTube の収益化手段の一つとして『Super Thanks』が追加されました!以前からテストはされていたので、見たことがある方も多いと思いますが、テスト段階で「拍手機能」と呼ばれていた、いわゆる投げ銭です。
今までライブ配信時には『Super Chat』と『Super Stickers』によってクリエイターへ支援することができていましたが、通常の動画に対しての投げ銭機能はありませんでした。
今回公表された『Super Thanks』は、通常の動画ページで使える投げ銭の機能です。パソコンでも YouTube アプリからでも、Super Thanks を有効にしている動画ページで[❤THANKS]のボタンが表示されます。
ボタンを選択すると金額を選択して送信することが可能です。
仕組みとしては Super Chat や Super Stickers と同様のものです。Super Thanks を有効にするには収益化済みのチャンネルである必要があり、YouTube Studio の[収益受け取り]>[Supers]タブから有効にできます。
まだ全てのクリエイターに有効になっていませんが、今年中に多くのクリエイターが使用可能になるようです。もしまだ使用できなくても焦らずお待ちになってみてください。
広告に頼らない収益化手段の一つですし、満足度が高い動画、役立つ動画を提供しているクリエイターにとって、とても良い機能ではないかと思います。視聴者が支援したいと思ってもらえるような、良い動画を一緒に作成していきましょう!