知らないの?収益性の高いジャンルはGoogle公式ツールで分かる
今回は、 YouTube の動画や Web サイトでより多くの収益を上げるために重要なジャンルについてお話しています。実は Google の公式ツールを使用することで、簡単に収益性の高いジャンルを知ることもできるのをご存知でしょうか?収益性が高いジャンルのランキングもご紹介いたします!
収益性を上げるために必要なこと
さて、収益性を上げるために必要なことは何だと思いますか?
「もっと多くの収益を得たいのに、なかなか収益が増えない。」
「どうすれば収益性を上げることができるか分からない。」
このようにお困りの方は多いですね。収益性を上げるためによく言われることとして、このようなものがあります。
動画であれば
- 視聴回数を上げる
- 動画を長くして、動画途中にも広告が入るようにする
などです。
ブログなどの Web サイトであれば、
- ページビュー(アクセス)を増やす
- 広告を入れる位置を変更する
- 広告の数を最適にする
などですね。
動画であれ Web サイトであれ、多くの人にコンテンツを見てもらい、広告が多く人の目に留まるようにすることです。
しかし、多くの人の目に留まったとしても、どのジャンルのコンテンツにしているかで収益性に大きな差が出ます。ジャンルによって広告単価が全然異なるからです。
例えば、多くの人に観てもらいやすいジャンルであったとしても、広告単価が低いジャンルの場合だと収益性は低くなってしまいます。視聴回数やページビューは多いのに、広告単価が低くて思ったように収益を増やすことができないということは多々あります。
ご自身が公開しているコンテンツのジャンルの収益性が高いのか、それとも低いのかを把握されているでしょうか?
ジャンルの収益性を調べる
ジャンルごとの収益性が高いのか低いのかを確認する方法としてよく紹介されているのは、Google 広告のキーワードプランナーというツールを使って確認することです。キーワードごとに、どれくらい月間で検索されているかや、その入札単価を把握することができます。
キーワードプランナーを使用しても良いのですが、Google 広告のアカウントが必要であったりと面倒な操作もあるため、もっと簡単に使える別のツールをご紹介いたします。
Google AdSense に Web サイトの申請をされたことがある方は気付いたかもしれませんが、AdSense の概要が記載されているページに、サイトのカテゴリと地域別で見込み収益額を確認できるツールがあります。
日本であれば[アジア太平洋地域の国]を選択し、カテゴリ(ジャンル)も選択して[計算]ボタンを押してみましょう。例えば[アート、エンターテインメント]を選択した場合、月間ページビュー数 50,000 で得られる年間の見込み収益は $3,480(約35万円)であると表示されました。
実際の収益は、広告主の需要や季節、為替レート、ユーザーの所在地など様々な要因で変わります。そのため、このツールで表示される収益額は、あくまで「推定」です。
とは言え、推定であってもコンテンツのカテゴリやジャンルによって、どれくらい収益に影響しているかを把握するのに役立ちます。
今度は[パソコン、電化製品]を選択してみると、見込み収益が $6,336 と表示されました。先程の[アート、エンターテインメント]よりも約1.8倍高いですね。
一方[ニュース]を選択した場合は $2,010 と、かなり低くなりました。
現時点で選択できるカテゴリが25個なので細かくは把握できませんが、ざっくりとした収益性は分かります。25個全ての見込み収益をまとめて、ランキングにした一覧がこちらです。
金融や健康・美容のジャンルの収益性が高いことは、よく言われることですので納得できると思います。[家庭・園芸]が金融の次に収益性が高いのは意外だと感じた方が多いのではないでしょうか。自分が思っていた収益性と異なっているなど、新たな発見もできますね。
ちなみに、ブログなど Web サイトを収益化するために、新規で AdSense アカウントを作成する場合以外は、見込み収益が表示されたこの画面の[ご利用開始]から AdSense アカウントを作成しないでください。
YouTube チャンネルを収益化する場合は、YouTube Studio [収益受け取り]のページから申請を行う必要があります。[ご利用開始]から進めるのは、Web サイトを収益化するために申請する方だけです。
ジャンル選びで失敗しないために
さて、ここまでご覧いただいた方の中には「よし、収益性が高いジャンルを攻めよう!」と思われた方もいるでしょうが、ちょっと待ってください。
収益性が高いという理由だけでコンテンツを作成しても失敗する可能性があります。というのも、どれだけ収益性が高くても需要が無い・少なければ視聴回数やページビューは増えません。
そして、競合が多く、自分が勝てないようなライバルばかりいるのであれば避けた方が良いからです。つまり「需要があるのか」「競合が多くないか」まで検討しなければなりません。
例えば初心者の方が「金融関連は収益性が高いから」という理由だけで、金融関連のコンテンツを作成しているケースがあります。しかし、金融関連はかなり強い競合ばかりがひしめき合っているジャンルです。そして、お金や健康などに関する分野は、専門的な知識を持っている人が、正しい情報を伝えることが求められている分野でもあります。安易に手を出すことは避けるのが望ましいでしょう。
それでも「どうしてもクレジットカードを紹介するコンテンツを作りたい」と思われるような場合、「お勧めのクレジットカード5選」のような正面から勝負を仕掛けるのではなく、「節約生活に役立つ唯一のクレジットカードはコレ」のような、焦点を少しずらしたコンテンツにすることでチャンスを掴める可能性があります。
また狙っているキーワードで YouTube 検索や Google 検索を行い、どれくらいのライバルが存在しているのか、視聴回数は回っているのかも確認しましょう。
他に、需要があるジャンルか調べる方法として使えるのが『Ahrefs(エイチレフス)』です。このツールは SEO に役立つ検索ボリュームを調べられるツールで有名です。
Ahrefs には YouTube の検索キーワードやボリュームを調査できるツール『YouTube キーワードツール』もあります。
Google 検索のボリュームも YouTube 検索のボリュームも把握できます。検索ボックスにキーワードを入れるだけで分かるので、とても簡単に使用できます。
さて、収益性が高いジャンルについてご紹介してきましたが、既に収益性が高くないジャンルでコンテンツを投稿してきている方も多いのではないでしょうか。
そのような場合、無理やり収益性が高いジャンルのネタを入れることはお勧めできません。今の Web サイトやチャンネルの方向性を大きく変えてしまい、今いるファンの方が離れてしまう可能性があるためです。
既に多くのコンテンツを投稿されている方であれば、以前にこちらでご紹介している内容が役立つと思いますので、ぜひご覧になっていただければ幸いです。