必須!アドセンス狩りの被害に合わないための対策と設定

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(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2021年03月04日 in アドセンス
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

こんにちは、AdSense公式ヘルプフォーラム エキスパートの竹中です。

Google アドセンスを利用している方であれば一度は「アドセンス狩り」というものを聞いたことがあるでしょう。最近はこの言葉をあまり聞かなくなりましたが、それでも「自分がアドセンス狩り合わないか心配」という声が少なからずあります。

そもそもアドセンス狩りというのは、自分の AdSense 広告を不正に大量にクリックされたり、自分のアドセンス広告のコードを管理外のサイトで使用されたりすることを言います。最悪の場合アカウント停止(無効化)になることもあるので、アドセンスを利用している方であればこのような被害に合わないように対策をしておきたいところです。

まずアドセンスは不正にクリックされたものを自動的に除外するようになっています。例え特定の人の嫌がらせやロボットによる大量クリックがあったとしても、自動で検知してそのクリックを除外してくれるので、昔のようにアドセンス狩りで即アカウント停止ということは少ないようです(ほぼありません)。

それでも、不正なクリックがあると分かっていながらその状態を放置し続けるのはよくありません。アドセンス広告を適正に管理・運営するのはサイト運営者の義務であるからです。他人のいたずら等から自分のアカウント守るために下記のことを対策として行ってください。

1. 日々アドセンス管理画面を確認する

あなたは毎日アドセンスの管理画面を確認しているでしょうか?アドセンス利用者は常日頃から管理画面を確認し、クリック率等に関して異常がないかをチェックして正常な状態に保つようにする責任があります。

日頃から管理画面で PV・CTR・CPC 等を確認していなければ異常な数値かどうかも判断できませんし、対策を打つこともできません。管理画面のデータはパソコンだけでなくスマホからでも確認ができるようになっているので、ポリシーセンターに違反の通知が来ていないか、CTR に異常がないか程度は毎日確認するように心がけてください。

2. 異常があったら報告する

Google 側の検知する技術が上がっていますが、異常な状態が続いたり多発するようであれば報告するようにしてください。例えば普段よりもクリック率が“異常に”高かった場合などです。「今日はたくさんクリックされた!ラッキー!」とか思って放置してはいけません。
無効なクリックの連絡フォーム

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ちなみに連絡フォームから連絡しても、特別なことがなければ返事はありません。返事がないからといって不安になり、何度も連絡しないようにしてください。もし記載方法がよく分からないという方は下記ページをご覧ください。

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3. アナリティクスと連携しておく

「無効なクリックの連絡フォーム」から連絡する場合に

不正な操作の原因と考えられる疑わしい IP アドレス、参照 URL、リクエストに関して、お客様のウェブサイト、モバイルアプリ、YouTube チャンネルのトラフィックログやレポートのデータをご記入ください。

という項目があります。

また万が一アカウント停止になった時の異議申し立てをする場合にも同様の項目があるのですが、これらの情報を正確に提出するのは難しいのが現状です。しかしながら、何もデータを提出しないのでは解決できない可能性があるため、少なくともGoogle アドセンスと Google アナリティクスの連携はしておきましょう。

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アナリティクスと連携する方法は下記ページをご覧ください。

広告をクリックした IP アドレスを取得する

Google アナリティクスのデフォルトの状態では IP アドレスを取得することができませんので、どの IP アドレスがどれだけアドセンス広告をクリックしたかという情報を取得することはできません。しかし『リサーチアルチザンプロ』というツールを使用すれば、どの IP アドレスからどれだけの回数クリックされたかを把握することも可能です。
IP アドレスの確認

もし IP まで把握できていればそれも含めて報告してみてください。詳細は下記ページでご紹介しております。

4. 不正クリックをする人には広告を表示させない

WordPress をご使用になっている場合であれば、一定時間に一定数以上アドセンス広告をクリックした人には広告を非表示にするというプラグイン『AdSense Invalid Click Protector』をご使用になるのも良いかもしれません。
AdSense Invalid Click Protector

ただこのプラグインはキャッシュを使用しているサイトの場合だと正しく検知できない可能性があります。上でご紹介したリサーチアルチザンプロのクリック数とも比較しても検知できないものが含まれていたので、過信しないでお守り代わりにご使用になる程度でお考えください。

5. 管理できないサイトから広告を外す

広告を設置しているものの、サイトを放置していて全く管理できていないようなサイトはありませんか?アクセスも少なく収益が上がっていないようなサイトであれば、アドセンス広告を外してしまうというのもリスク対策となります。

収益も上がらず放置しているだけのサイトが原因でアカウント停止になってしまったら最悪です。ちゃんと管理ができないサイトであれば広告を外してしまった方が安全ではないでしょうか。※広告コードが4ヶ月間継続して読み込まれない場合、サイトの承認が外れます。つまり再度そのサイトで収益化したい場合は審査を受けなくてはなりません。

もし、そのサイトで収益化する予定がないのであれば[サマリー]>[サイト]から URL を削除しても良いかと思います。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。