2020年6月のアドセンス・YouTubeの広告単価と最新情報(新機能など)
今回は6月の現時点でのアドセンスと YouTube の最新情報(新しい機能や終了する機能など)や、コロナの影響による広告単価の状況についてお伝えいたします。
なお、このページではテキストで内容をご紹介しておりますが、動画でも分かりやすくご紹介しておりますので是非ご覧ください。
ページ エクスペリエンスがランキング要素に
まずアドセンスに関連する内容としてですが、5月28日 Google ウェブマスター公式ブログでページエクスペリエンスを検索順位決定の要素にすると発表がありました。
具体的には
- ページ表示速度
- ユーザーが操作したときの応答性
- 視覚的安定性
がユーザーにとって健全なものにすることが求められるようになります。
導入は2021 年以降となるため焦る必要はありませんが、AdSense 広告を入れているとページ速度は遅くなりますし、広告を表示させる場所や数によってはユーザーの操作性を悪くします。
広告を含めユーザー体験が悪くなっていないか、また今よりも良くならないかを少しづつでも検討していくことが望ましいと思います。
YouTube 終了機能と新機能
アンケート機能の終了
次は YouTube で終了した機能についてです。YouTube チャンネルではカードを使って視聴者にアンケートを取る機能がありましたが、その機能がなくなりました。実際使用したことがある方や、アンケートに出くわした方は少ないので特に影響が出る人は少ないかなと思います。
チャプター機能の登場
続いて YouTube で新しく登場したチャプター機能についてです。チャプター機能は進行状況バーに、今流れている映像はどのチャプターにいるのかが表示されるものです。
実際に表示されているものがこちらです。
進行状況バーがセクションごとに分割され、マウスを持っていくと、そのセクションのタイトルが表示されるようになっています。視聴者がすぐに見たい場所を探せるのでとても便利ですよね。
このようにチャプターを付ける方法は簡単で、以前にもご紹介しているタイムスタンプを付ける方法とほぼ同じです。動画編集画面の説明欄に下図のように、半角で時間を指定してタイトルを記入するだけです!
タイムスタンプと異なる点は次の3つがあります。
- 最初のタイムスタンプが 00:00 で始まるようにすること。
- 3つ以上のタイムスタンプを昇順で記入すること。
- チャプターの最短の長さは10秒であること。
単純にタイムスタンプを付けたいだけであれば「00:00」で始める必要はなく、タイムスタンプの数や最短の長さにも制約はありません。しかしチャプターとして機能させたい場合は、3つの条件をクリアさせる必要がありますのでご注意ください。
「タイムスタンプもチャプターも付けることで視聴時間が短くなってしまうのでは?」と思われる方がいらっしゃると思います。このような疑問に対して YouTube 社員の方からは「チャプター機能をテスト導入した際に、視聴時間や視聴回数への影響はほぼなかった」との回答を受けています。
タイムスタンプに関してでのページでもご紹介していますが、「視聴者が目的の映像をすぐ探せる」「YouTube 検索などへのプラスの影響」「Google 検索で目立つことができる」などのメリットも多くあります。
何よりも視聴者さんに対してより分かりやすく使いやすくする機能なので、チャプター機能を使うことでチャンネルに対するマイナスの印象を持たれることはないでしょう。
また探したい場所がなかなか探せずに諦めてしまう方を減らすことができます。そして見たい場所が簡単に探せれば、その場所をしっかりと見てもらえるので視聴維持率や視聴時間もマイナスに働く可能性も低くなるのだと考えられます。
特に長い動画を公開されるような場合はチャプターを付けてみてはいかがでしょうか?
ストーリーと短い動画
最近追加されたわけではありませんが、たまに質問を受けるのが「ストーリーと短い動画」に表示させる方法についてです。スマホから YouTube アプリを開くと、『ストーリーと短い動画』という項目が表示されることがあります。
これについての詳細は別途下記ページでご紹介しておりますので、気になる方はご覧ください。
広告単価が回復傾向に?
今年3月頃からコロナの影響によってアドセンスや YouTube での広告単価が下がっているというのは何度かご紹介していますが、緊急事態宣言が解除されたことも影響してか、6月に入ってから単価が回復傾向にあるかと思います。
広告を出稿する企業の数が増えてこれば単価は上がりますし、様々な広告が増えることでユーザーの興味がある広告に最適化されクリック率も高くなっていくと考えています。
それでも通常時よりは低く、自粛中に増加していた PV や視聴回数も段々元に戻りつつあるという方も多いでしょう。先月もご紹介しましたが、コロナが収束した時に多くの人に求められるようなコンテンツ作りに注力していく必要があると思います。