設定しないとアナリティクスのデータが自動削除される!その他GDRPの影響は
先日、Google の一部のサービスを使用しているユーザーに『一般データ保護規則(GDPR)に関する重要なお知らせ』というメールが Google から送信されました。これは2018年3月23日に英語で送信された翻訳版なのですが、既に内容を確認されているでしょうか?
少しメール内容を確認すれば、EU で施行されることになるデータ保護規則のことだと分かります。ですから「EU と関わりがある人だけが対象なんだろうな」と思っている方も多いのではないでしょうか。私も英語版で来たメールではそれくらいのことだと考えていたのですが・・・。
Google アナリティクスのデータが自動で削除される可能性
メール内容には関連しそうな Google サービスの名称がいくつか記載されています。例えば DoubleClick for Publishers(DFP)、DoubleClick Ad Exchange(AdX)、AdMob、AdSens、Google アナリティクス(GA)、アトリビューション、オプティマイズ、タグマネージャ、データスタジオです。
DFP、AdX、AdMob、AdSens に関しては、今すぐ利用者が何かしなければならないというわけではなさそうです。(今後規約等が変更・追加される予定なので、今後の変更点等に注意しましょう。)
ですが Google アナリティクス、アトリビューション、オプティマイズ、タグマネージャ、データスタジオを利用している場合には規約や設定を確認しなければならない可能性があります。おそらく Web サイトを運営している多くの方に関係するのが Google アナリティクスでしょう。
2018年5月25日移行、アナリティクスで取得した一定のデータは、設定したデータの保持期間を過ぎると月単位で自動的に削除されます。全てのデータが削除されるわけでなく、下記のデータが対象となります。
データを削除させず保管する設定方法
対象のデータは削除されないよう無期限で保持させることも可能です。ただ設定が必要なので、削除されないようにしたい方は下記の手順で設定を変更してください。
まず Google アナリティクスにアクセスし、メニューから[管理]を選択します。
設定したいサイトのプロパティを選択し、[トラッキング情報]>[データ保持]をクリックしてください。
「ユーザーデータとイベントデータの保持」の部分を[自動的に期限切れにならない]に変更して保存します。
これで設定が完了です。プロパティごとに変更しなければならないのでサイト数が多いとちょっと大変ですが、データを保持しておきたい場合は変更しておきましょう。タグマネージャやデータスタジオなどを利用されている場合は、それぞれの管理画面から確認事項がないか確認してみてください。