【まさかの真実】2025年 YouTubeアルゴリズム(公式情報から)
![2025年 YouTubeアルゴリズム(公式情報から)](https://www.iscle.com/wp-content/uploads/2025/02/youtube-thum-2025-osusume.jpg)
今回は YouTube の公式情報として公開された2025年最新の YouTube アルゴリズムについてご紹介いたします。動画のおすすめシステムや視聴時間に関する新しい視点など、チャンネルを運営するクリエイター必見の内容です。
YouTube のアルゴリズムのほとんどは公開されていませんし、常に更新されているものだと言われています。アルゴリズムを追い求めても正解を見つけることは、ほぼ不可能です。そのため、アルゴリズムを追い求め続けることはお勧めしません。
しかし、一部 YouTube 側が公開しているアルゴリズムや重要なことはあります。それらの情報をまとめたのがこちらです。まだご覧になっていない方はぜひご覧ください。
YouTube 公式情報としてのアルゴリズム(2025年版)
今回ご紹介したいのは、 YouTube が公開した「The YouTube Algorithms in 2025 — Explained!」という動画です。YouTube のレコメンドシステム(YouTubeが視聴者におすすめの動画を表示する仕組み)と成長戦略についての内容で、とても参考になります。
今まで公開されてきた情報にプラスして、さらに細かい内容に触れられていると感じました。
1. 視聴時間が一番重要なわけではない
1つ目は「視聴時間が一番重要なわけではない」ことです。
多くのクリエイターが、アルゴリズムで最も重要な指標が何かを気にしています。例えばクリック率なのか、視聴時間なのか、高評価などのエンゲージメントの数や割合なのか、などです。特に視聴時間が最も重要であると、様々なところで言われていますよね。しかし、実際はそうとも限らないようです。
動画では
と伝えていて、何が重要かは状況次第であることが分かります。
その例として話されているのがこちらです。
視聴時間が絶対的に最重要な指標になるわけではなく、視聴者がどのような端末で視聴しているのか(例えば、スマホなのかテレビなのか)。また視聴しているコンテンツの種類(ジャンルなど)でも、何のエンゲージメントが重要視されるかは異なるということです。
例として、音楽動画が4分30秒であるか4分よりも、高評価される方が重要ではないかと話されています。
これは2つ目の「満足度」と関連しています。
2. 満足度の重要性
2つ目は満足度の重要性についてです。
YouTube は昔、おすすめの仕組みに「視聴回数が多いか」という指標を重視していた時がありました。つまり、視聴回数が多ければ視聴者が好む良い動画でお勧めできると判断していました。でも、これは必ずしもそうとは言えませんよね。中身のない動画でもサムネイルやタイトルで釣って視聴回数を増やすことができてしまいます。
その後、平均再生率や平均視聴時間を重視するようになりました。しかし、YouTube はもっと別の観点から動画を評価するように変わってきているようです。
動画では下記のように伝えられています。
つまり「視聴時間が長い」ことと「視聴者が満足している」ことはイコールではないということです。そのため、数年前に「満足度」という概念を導入したと話しています。
満足度は「クリエイターが1分あたりの価値や、費やした時間に見合う以上の価値を提供しているか」から導き出そうとしているようで、その満足度を調査するために、視聴者の行動、視聴に費やした時間に対してどのように感じているかなど、何百万もの回答を収集し、それをおすすめのシステムに反映させています。
そして、
と話しています。短期的な視点で、視聴者をできるだけ YouTube に留めて時間を使わせることが目的ではなく、長期的に視聴者と良い関係を築き、多くの価値を提供していくことを目標にしているとのことです。
このことから、闇雲に長い動画を投稿すれば良いわけではないことが分かりますよね。動画が長ければ、それだけ多くの満足度を視聴者に感じてもらう必要があります。長くすることで満足度が下がるのであれば、短くても満足度が高くなるような動画にした方が良いことになります。
動画の長さについては、過去にこちらの2つでもご紹介しておりますのでご覧ください。
3. より視聴者にマッチした動画がおすすめされる
3つ目は、より視聴者にマッチした動画がおすすめされるようになることです。
特に Gemini のようなテクノロジーの背後にある大規模言語モデルを YouTube のおすすめシステムに適用することで、コンテンツと視聴者に対する理解を深め、視聴者との関連性を高めようとしています。つまり、高度な AI によって、より個々の視聴者を理解した上で動画をおすすめするものです。
動画では料理を例えに話されていて、今までは単純に「この動画はインド料理に関するものだ」と認識されてたものが、「料理の材料や動画のスタイル、提示方法、クリエイターが伝えている可能性のある感情」など、様々な要素を理解できるようになるかもしれません。
視聴者に関して言えば、例えば「特定の材料にアレルギーがある」場合や「肉を食べない」と言った場合、そのアレルギー源や肉が含まれる料理を出すわけにはいきません。もっと個々の視聴者の状況を認識・理解できるようになれば、個々の視聴者の専属のシェフやコンシェルジュのように、より最適な動画をおすすめできるようになります。
現状でどこまでこれらのシステムがアルゴリズムに取り入れられているか分かりません。しかし YouTube が行いたいこと、もしくはアルゴリズムが目指しているところは、視聴者にとって有益であること、満足してもらうことであるのは間違いないでしょう。
YouTube のアルゴリズムをハックすることは不可能です。クリエイターができることは、視聴者とよい関係を築き、満足してもらえる動画を提供し続けることに尽きますね。今後も一緒に、視聴者に喜ばれるような動画作成を頑張っていきましょう!