YouTube サムネイルA/Bテスト機能が導入間近!2024年4月最新情報

(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2024年07月02日 in YouTube

今回は2024年4月の YouTube の最新情報を7つ、簡潔にサクサクご紹介していきます。

サムネイルの A/B テスト機能

1つ目が待ち望んでいる方も多い、サムネイルの A/B テスト機能についてです。この機能では3つまでのサムネイルのパフォーマンスを比較し、成績の良いサムネイルがどれなのかを教えてくれるものです。細かい分析を自分で行うことなく、誰でもサムネイルのパフォーマンスを比較できる便利な機能です。
サムネイルのテスト機能「テスト & コンペア」または「A/B サムネイル・テスティング」
画像:https://www.youtube.com/watch?v=0veygaKzdjw

1年以上前からサムネイルの A/B テスト機能についての情報は出ていましたが、今年の夏までに、すべてのクリエイターに提供することを目標にしていると公表されました。

「なぜこんなにも時間がかかるのか?」と思われている方も多いでしょうが、私達が想像している以上に複雑な仕組みのようです。単純にサムネイルのクリック率で判断するわけではなく、少なくともそのサムネイルを選択した場合の視聴時間は考慮されているでしょうし、さらにはエンゲージメント等から視聴者の満足度も考慮されていると考えられます。夏はもうすぐです!導入されるのが楽しみですね。

追記)サムネイルのテスト機能は正式に導入されました。下記ページで詳細をご紹介しています。

ショッピング機能「コレクションを作成」

2つ目がショッピング機能「ショッピングコレクション」というものが使えるようになりました。商品をカテゴリごとに分類するような機能で、例えばTシャツのコレクション、マグカップのコレクション、ステッカーのコレクションのような感じです。

スマホの YouTube Studio アプリで作成できるので、ショッピング機能を使用している方はチェックしてみてください。[収益化]メニュー内の[ショッピング]>[コレクションを作成]からできます。
ショッピングコレクション

ショッピング機能「アフィリエイト」

3つ目もショッピング機能関連です。自分の商品をショッピング機能で紹介するように、アフィリエイト商品も紹介できるようになります。

今 YouTube 内でアフィリエイトを行う場合だと、動画概要欄にアフィリエイトリンクを設置して紹介している方が多いですが、視覚的にも分かりにくいですよね。ショッピング機能内で紹介できれば視覚的にも分かりやすく、今まで以上に紹介しやすくなると思います。

ただし、現時点ではアメリカ在住のクリエイターのみしか使用できないため、早く日本でも使用できるようになってほしいところです。

ショート動画のリミックス

4つ目がショート動画のリミックスをリミックスすることができるようになりました。今までも、他者のショート動画を利用して自分のショート動画を作成するリミックス機能はありました。このリミックして作成された動画をさらにリミックスできるようになります。

例えば、ピアノを演奏しているショート動画に、誰かがリミックスをしてトランペットの演奏映像を追加したとします。そのリミックスされた動画にあなたがさらにリミックスをしてバイオリンの映像を追加するようなことです。

アイデア次第で面白いショート動画を作成できるのではないかと思います。

ショート動画もメンバーシップ限定公開

5つ目もショート動画関連ですが、ショート動画もメンバーシップ限定で公開できるようになりました。

気軽に投稿も視聴もできるため、メンバーと交流する機会を増やすことができそうですね。長尺動画にするほどでは無いけど、メンバーと共有したい内容をショート動画として公開するのは良さそうだと感じました。

メンバー限定にするには、投稿画面の公開設定で[メンバー限定]を選択するだけです。長尺動画と同様に、スケジュール設定でメンバーに先行公開することもできます。
 YouTube ショート動画でもメンバー限定公開

広告ブロックに対してより厳しく

6つ目ですが、広告ブロックに対してより厳しくなりました。

昨年から、YouTube 内の広告を非表示にするアプリやツールを使用していると、YouTube Premium にアップグレードするように推奨する画面が表示されるようになりました。拒否し広告ブロックを続行する場合、動画を視聴させないなどの対策を行っています。それが今後もより厳しくなるとのことです。
 YouTube で表示されたアドブロッカーに対するメッセージ

「もし規約に違反するツールやアプリを見つけた場合は適切な措置を講じる」と記載されているため、アカウントの停止や法的措置なども考えられます。

スーパーチャットに「いいね」

7つ目は、ライブ配信中に投稿されたスーパーチャットに対して「いいね」を押せるようになりました。
スーパーチャットに「いいね」

そのスーパーチャットに対してコメントを返信できる機能も付いていたことがありますが、今確認した限りでは返信はできないようです。

改変されたコンテンツの開示

最後に、3月下旬にご紹介した AI 生成コンテンツ/改変されたコンテンツの開示に関してです。詳細はこちらの動画をご覧いただければと思いますが、ご質問で多かったのが「過去の動画も開示の選択をしなければならないのか」というものです。

過去に投稿した動画の詳細ページにも「改変されたコンテンツ」の項目が表示され、「はい」も「いいえ」も選択されていない状態になっています。現時点では一括で設定することができません。投稿本数が多いチャンネルの場合一つ一つ設定していくのは非常に大変です。
改変されたコンテンツの開示

いずれ一括で設定の変更ができるようになると思いますので、それまでは改変されたコンテンツを含む動画のみ個別に「はい」を選択していき、含まない動画については設定しなくても問題ないかと思います。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。