実は危険な著作権フリーBGM・効果音!安心して使えるBGMサイト紹介
動画を作成するときに BGM や効果音を入れている方も多いですね。ほとんどの方が BGM や効果音の素材サイトからダウンロードしたものを使用していると思いますが、どこの素材サイトのものを使用しているでしょうか?
「著作権フリーのものを使用しているよ」という声がたくさん聞こえてきそうですね。しかし残念ながら、もう著作権フリーの音源を使用するのはお勧めできません。なぜなら、権利侵害による動画削除、チャンネル停止などのリスクがあるからです。
「でも、たくさんのチャンネルや動画でフリー BGM 使われているよね」というご意見も多いでしょう。確かに著作権フリーの BGM を使用している動画はたくさん存在しますし、全てが問題となるわけでもありません。当サイトでも過去にフリーBGM・効果音の素材サイトをご紹介したことがあります。
しかし、フリー BGM を使用していたことで著作権侵害の通知が届き、その動画での収益化ができなくなったり、動画が削除されたり、チャンネルが停止になったとの事例をよく耳にするようになりました。私のチャンネルをご覧いただいている視聴者さんからの相談も多く受けています。実は、私自身もフリー BGM を使用していたことで著作権侵害の通知が届いたことがあります。
今回お伝えしたいことは「フリー BGM で著作権侵害になる3つの理由」「どのような素材サイトを使えばよいか」「お勧めの素材サイト」です。
目次
フリー BGM で著作権侵害になる3つの理由
まず「フリー BGM で著作権侵害になる3つの理由」です。
①利用規約に違反しているケース
無料か有料かに関わらず、どの素材サイトでも利用規約やルールがあり「どのような使い方をしても良いのか・ダメなのか」が記載されています。例えば、商用利用はOKなのか、収益化している動画に使用しても良いのか、権利者や素材サイトの帰属表記が必要なのか等です。
規約違反とされる事例としてよく耳にするのが、作業用 BGM 動画やヒーリングミュージック動画のような、BGM そのものを聞かせることがメインだと判断される動画です。BGM をメインコンテンツにすることを許可していない素材サイトは多いので注意が必要です。クレジット表記が必要なのに、それを怠ることで問題となることもあります。
「フリー」だから何でも自由に使えるわけではないので、しっかりと利用規約や使用方法などを確認する必要があります。
②虚偽の著作権侵害の申し立て
本来何の権利も所有していないにも関わらず、権利を侵害されたと不正に申し立てを行う人や団体があります。このケースが非常に厄介です。
権利を侵害していないと異議申し立てを行うことで解除されることも多いですが、異議申し立てを行っても取り下げてくれないこともあります。異議申し立てには正確な住所と戸籍上の姓名の記載が必要になったり、法的な根拠が必要になることもあるため、諦める方も多いです。
また、外部の権利関係に関しては YouTube 側に具体的なサポートを求めることができない可能性が高いため、基本的にご自身で対処しなければならないのも厄介ですね。
③素材サイト側が権利を侵害していた場合
フリー素材サイトの中には、別の素材サイトや個人が配布している音源を寄せ集めて配布していることもあり、その中に権利的に問題があるものが含まれていることがあります。問題がない素材なのかを事前に調べることが難しく、著作権侵害の申し立てが来たら受け入れるしかありません。
しっかりしたフリー素材サイトであれば、誰が作成した素材なのかや権利について記載されているので、詳細まで確認した上で使用しましょう。
どのような BGM 配布サイトを使えばよい?
さて、3つの理由をご紹介してきましたが、1つ目の「利用規約やルールに違反している」に関しては、素材を使用するユーザー側が気をつけなければならないことですが、2つ目と3つ目に関しては対処が困難です。そこで重要なのは「どのような素材サイトを使えば、2つ目と3つ目のような状況にならないか」ですよね。
重要なポイントは、問題が起きたときに素材サイト側が対処してくれるか、もしくは対処方法を用意しているかです。無料・有料に限らず、どの素材サイトの BGM を使用していたとしても、著作権侵害の申し立てが来る可能性があります。
もし申し立てが来たときに、素材サイト側が内容を確認して対処してくれたり、スムーズに対処するための手段が用意されていれば安心して素材を使用することができます。
お勧めの BGM 配布サイト3選
そこで、BGM や効果音を配布するお勧めの素材サイトを3つご紹介したいと思います。私自身が安心して使用しているところをご紹介するだけですので、今回ご紹介するところ以外がダメなわけでは決してありません。
BGM や効果音を配布している素材サイトはたくさんあります。今ご使用になっているところも含め、利用規約や著作権侵害に対する対処方法について確認していただき、ご自身の判断でご使用ください。
①Adobe Stock
1つ目にお勧めするのが「Adobe Stock」です。Premiere Pro や Photoshop などで有名な Adobe ですが、オーディオ、ビデオ、写真、テンプレートなどの素材を提供する Adobe Stock というサービスがあります。高品質の素材が使用できるので、使用しているクリエイターも多いのではないかと思います。最近では Adobe Firefly など AI による画像生成機能も提供されています。
著作権侵害に対してですが、Adobe Stock では各オーディオ素材でライセンスコードが提供されています。このライセンスコードを使用することで、コンテンツ ID による著作権侵害の通知に対して、簡単に異議申し立てから解除まで行うことが可能です。またチャットによるサポートも用意されています。
30日間の無料トライアルが用意されていますので、まずはお試しになってみてください。30日経過する前に解約すれば料金は発生しません。無料トライアル中に取得した素材は解約しても使用することができます!
>Adobe Stock のページを確認する
②StoryBlocks
2つ目は「StoryBlocks」です。StoryBlocks も Adobe と同様に、オーディオ素材だけでなく写真やビデオ、テンプレートなどが豊富に提供されている素材サイトです。現時点で月額2,000円からと安価で使用できる上、ダウンロードできる数が無制限となっているのが非常に魅力的ではないでしょうか。
StoryBlocks を使用していて著作権侵害の通知が来たことがありましたが、StoryBlocks では自分の Channel ID を登録するところがあり、登録することで事前にコンテンツ ID による著作権侵害の通知がされないようにしたり、もし来ても解除されるようになっています。
それでも解除されなかったり問題が発生した場合はサポートへ連絡することができ、私もメールによりサポートしてもらったことがあります。
また StoryBlocks は第三者の知的財産権を侵害していないことを保証しています。もし権利者などから損害賠償請求があれば、個人ライセンスであれば $20,000 まで、ビジネスライセンスであれば $1,000,000 までを補償してくれると明記されています。それだけ権利関係に関してはしっかりしているということですので、安心して使えるのではないでしょうか。
③YouTube オーディオライブラリ
3つ目は YouTuber にはおなじみの「YouTube オーディオライブラリ」です。 YouTube Studio の[オーディオライブラリ]で提供されている BGM や効果音を無料で使用することができます。使用しているクリエイターが多いので、他のチャンネルとかぶる可能性があるのがデメリットです。
過去にオーディオライブラリの音源を使用していたものに対して著作権侵害の通知が来たというケースもあるので、絶対に問題が起きないわけではないと思います。オーディオライブラリの音源も使用上のルールがあるので、それに従わなければ問題になります。
例えば[ライセンス]の項目が「YouTube オーディオ ライブラリのライセンス」になっているものは帰属表示不要で使用することができますが、「クリエイティブ・コモンズ」になっているものは帰属表記が必要です。このような、最低限守らなければならないルールがあるので注意が必要ですが、YouTube が管理していることから無料の素材サイトを使用するよりは安心感があります。
著作権侵害は動画の削除やチャンネル削除だけでなく、損害賠償請求にまで発展する可能性があります。大丈夫だろうと思っていた素材が原因になることがありますので、素材サイトの利用規約やルール、使用方法、問題が起きたときの対処方法や問い合わせ先があるかなどは十分確認する必要がありますね。