動画の次!ポッドキャストでの収益化が注目されYouTubeにも動きが

動画の次!ポッドキャストでの収益化が注目されYouTubeにも動きが
(YouTube, AdSense, Play 公認エキスパート)
2020年12月11日 in YouTube
記事内にPR・広告が含まれる場合があります

「YouTube の次」「動画の次」と言われるくらい、最近ポッドキャストが注目されているのをご存知でしょうか?ポッドキャストというのはインターネット上で公開される音楽や音声、また動画などを言います。ただ動画を除いた音楽配信や音声配信としてのニュアンスを強くイメージされる方が多いのではないでしょうか。いわゆるインターネットラジオですね。

ポッドキャストは Apple の iPod と「放送」を意味する broadcast(ブロードキャスト)を組み合わせてできた造語です。そのためかなり前からあったもので、配信サービスも2005年には存在していたと言われています。

年々ネット環境が良くなり YouTube などの動画プラットフォームが注目されてきましたが、ここ最近になってポッドキャストが再度注目されるようになりました。ポッドキャストを配信しているプラットフォームもたくさんあります。例えば

  • Apple Podcasts
  • Google ポッドキャスト
  • Castbox
  • Spotify
  • voicy
  • Radiotalk
  • SPOON

などです。

また Amazon の Audible(オーディブル)audiobook.jp など書籍が音読されたものを聞けるオーディオブック利用者も増加しており、今後もさらにオーディオコンテンツも利用者も増えていくと推測されています。YouTube であっても、画面を見ず聞くことを中心にしている人も多くなっていますね。

ポッドキャストが注目される背景

テキストでもご紹介していますが動画でもお伝えしていますので、よろしければご覧ください。

ブログなどのテキストでもなく YouTube のような動画でもなくポッドキャストが注目され利用者が増えている背景には、AirPods などのワイヤレスイヤホン、Google Nest や Amazon Echo のスマートスピーカーなどのハード面がより良いものに進化してきていること。そしてジョギングや散歩をしながら、家事をしながらなど隙間時間を有効活用しようとする人が増えていることなどがあります。

さらに音声メディアや音声コンテンツに対して広告を出稿する企業も増加していることから、クリエイター側も収益を得られる可能性が高まり、クリエイターとしてコンテンツを提供する数も増えていることがあるでしょう。

こちらのグラフは2017年と2018年のインターネットオーディオ広告からのトータル収益比較です。
オーディオ広告の収益推移2018

そしてこちらのグラフは2018年と2019年の収益比較です。
オーディオ広告の収益推移2019

年々増加していることが分かりますね。

日本ではまだまだポッドキャストの認知度は低く、広告を出稿している企業は多くないでしょう。また現状ではクリエイター側がオーディオ広告で簡単に収益を得られる仕組みが整っていません。例えば YouTube のように、コンテンツを投稿すれば自動的に広告が入り収入が得られるというような仕組みが整っていないということです。

しかし今後、クリエイターがより簡単に収益が得られるような仕組みが登場してくることは間違いないでしょう。既に Google 広告ではオーディオ広告が作成できるように機能を提供し始めています。現状では「YouTube オーディオ広告」として、YouTube で提供されている音楽やポッドキャストなどのコンテンツに対して広告を出せるようです。
Google 広告でオーディオ広告

オーディオコンテンツのクリエイターとして収益を得る方法は、現時点では月額やコンテンツ毎の有料課金や企業案件等による収益化がメインとなっているかもしれませんが、今後 YouTube 以外のコンテンツにおいても、アドセンスや YouTube での収益化のように簡単にオーディオコンテンツを収益化できるようになる日も遠くないのではないかと思います。

ポッドキャストを配信すべき?

さてここまでご覧いただいた方の中には「自分もポッドキャストを配信すべきなのか」と思われる方も多いのではないでしょうか。

例えば今 YouTube で動画を配信している人で、その動画が画面を見なくても伝わるようなコンテンツなのであれば音声だけをポッドキャストとして配信することができますね。もちろんポッドキャスト用に編集したり話し直さなければダメな場合はあるでしょうが、ポッドキャスト用にネタを考えなくて済むのであれば参入しても良いと思います。

また今まで動画撮影や動画編集のハードルが高く、YouTube へ投稿することができなかった方でもポッドキャストはお勧めです。高価なカメラは必要ありませんし、動画を編集するスキルも必要ありません。ある程度綺麗に録音可能なマイクさえ用意すれば始めることができるからです。

動画撮影や動画編集と比較すれば、音声の録音と編集は時間がかかりませんので効率的にコンテンツを提供できると思います。より簡単に収益化できるようになってこれば、労力や時間に対する収益性は YouTube よりも高くなる可能性があります。

日本ではこれからより注目されてくると考えられるため、今からポッドキャスト配信を始めておけば大きな波に乗れる可能性があるのではないでしょうか。

執筆者情報
2004年から当サイト「iscle」を始めた管理者。Google 公認のプロダクトエキスパートとして、YouTube、Google AdSense、Play の公式コミュニティで活動中。スマホアプリ、Web ツールの使い方や最新情報を中心に発信しています。