YouTubeの動画に目次(時間指定)リンクを付ける方法と3つのメリット
動画はブログのような文章とは異なり、パット見ただけではどの部分に知りたい情報があるのかが分かりにくいというデメリットがあります。数分の動画であれば全て閲覧しても良いのかもしれませんが、長時間の動画の中から目的の情報を探し出すのは大変です。
動画をご覧になっているユーザーさんの使いやすさや便利さ向上のために「DVDのチャプターのように、YouTube 動画にも目次を付けられれば…」と思ったことはありませんか?
目次
YouTube 動画はチャプター(目次)を付けられる
YouTube では動画の説明欄(概要欄)やコメント欄に、指定した時間から動画が始まるように目次リンクを付けることが可能です。このような時間を指定したしたリンクは「タイムスタンプ」と呼ばれています。また3つの条件をクリアしたタイムスタンプを使用することでチャプター機能を付けることが可能です!
まずタイムスタンプがどのようなものか実際にご覧になった方が早いかと思います。下記はライブ配信を行った時の動画ですが、説明欄を見てみてください。
下図のように時間指定でリンクが貼られている状態になっていますね。
時間指定のチャプター(目次)を設定する方法
- このような時間指定の目次リンクを貼る方法はとても簡単です!動画編集画面の説明欄に「2:15」のように記載してみましょう。
- 「2:15」と記載すれば、その動画の2分15秒の部分から再生されます。ポイントは全て半角で記入することです。全角で「2:15」と記入しても下図のようにリンクになりませんのでご注意ください。
- また上記のように時間が最初に来なくても、見出しと時間が記載されていれば機能します。半角数字で時間を入れるだけという超簡単な方法でできるので是非お試しください。
タイムスタンプの付け方 (3:05)
タイムスタンプは Google 検索で目立つ (5:24)
3つの条件をクリアしてチャプターを付ける方法
3つの条件をクリアしたタイムスタンプを付けておくことでチャプター機能を導入する事が可能です!チャプター機能は進行状況バーに、今流れている映像はどのチャプターにいるのかが表示されるものです。
実際に表示されているものがこちらです。
さらにチャプターのタイトルをクリックまたはタップすることで、チャプターの一覧が別途表示されるようになります。
この動画ページで機能しているところを確認していただくとよりお分かりになると思いますので、よろしければご覧ください。
進行状況バーがセクションごとに分割され、マウスを持っていくと、そのセクションのタイトルが表示されるようになっています。視聴者がすぐに見たい場所を探せるのでとても便利ですよね。
このようにチャプターを付ける方法は、タイムスタンプで下記の3つの条件をクリアすることで可能です。
- 最初のタイムスタンプが 00:00 で始まるようにすること。
- 3つ以上のタイムスタンプを昇順で記入すること。
- チャプターの最短の長さは10秒であること。
条件と言っても特に難しいことはありませんね!実際に設定するとこのような形になります。
「タイムスタンプもチャプターも付けることで視聴時間が短くなってしまうのでは?視聴回数に影響がでないの?」と思われる方も多いのではないでしょうか。このような疑問に対して YouTube 社員の方からは「チャプター機能をテスト導入した際に、視聴時間や視聴回数への影響はほぼなかった」との回答を受けています。
探したい場所がなかなか探せずに諦めてしまう方を減らすことができますし、見たい場所が簡単に探せれば、その場所をしっかりと見てもらえるので視聴維持率や視聴時間もマイナスに働く可能性も低くなると考えられます。
自動でチャプターを付ける方法
以前は全て手動でタイムスタンプを設定して、3つの条件をクリアしなければチャプターを付けることができませんでした。しかし今は、YouTube 側の判断に任せて自動でチャプターを付けてくれる機能があります。
現時点ではパソコン版の YouTube Studio でしか設定はできませんが、各動画の詳細画面(編集画面)にある[チャプターの自動生成を行う(利用可能な場合)]にチェックを入れます。
これだけで自動でチャプターが作成され、時間指定のためのリンクが表示されます。ただ、残念ながら必ずチャプターが付くわけではなく、動画によって付かない場合もあります。
タイムスタンプ&チャプターを付ける3つのメリット
YouTube の動画にタイムスタンプやチャプターを付けることによるメリットは3つあります。
1. 視聴者が目的の映像をすぐ探せる
長時間の動画であっても目次を付けることで簡単に目的の部分までスキップして観ることができるのでとても便利ですね。タイムスタンプを付ける何よりのメリットは視聴者が観たい場所をすぐに表示できることです。
特に10分以上の長い動画であったり複数のお題がある動画の場合、「この動画の○○について話している部分をもう一度観たい」と思っても探し出すのがとても大変です。これはテキストと比較した場合のデメリットだと思いますが、タイムスタンプを設定しておけば視聴者の利便性が向上します。
このようなちょっとした気遣いがファンにも伝わるのではないでしょうか。
2. YouTube 検索などへの影響
YouTube では動画のタイトルや説明が重要であるということはご存知のことだと思います。タイムスタンプは説明欄やコメント欄に記載しますが、YouTube に対して動画でどのような内容を話しているのかを伝える一つの手段となります。
重要なのは満足度の高い動画を公開することなので、タイムスタンプを設定するだけで YouTube 検索で優位になれるわけではありませんが、全く無視できるものではありません。
またタイムスタンプを入れることでユーザーからの評価が上がれば、結果的にエンゲージメントが上がり動画の露出へ影響することは考えられます。
さらに、チャプターを設定している場合、現時点で YouTube の検索結果で表示された動画の下にチャプターが表示さます。
視聴者が求める内容が動画に含まれているかを確認することも、その場所から視聴することも簡単にできるようになっています。多少ではありますが、自分の動画を目立たせることができるメリットがあります。
3. Google 検索で目立つことができる
タイムスタンプを設定していると、Google のモバイル検索でその動画の情報が表示される時に、タイムスタンプを設定している部分がリッチリザルトとして次のように目立って表示される可能性があります。
YouTube をメインにされている方だと「Google 検索からなんて人来ないでしょ」とおっしゃる方も多いのですね。確かに YouTube のブラウジング機能や関連動画から観られる割合の方が多いでしょうが、だからと言って Google 検索に全く目を向けないのはもったいないです。
Google 検索から YouTube の動画を観てくれる人は少なくないですし、少しでも自分の動画を観てもらいたいと思われるのであれば貪欲に Google 検索にも目を向けるべきではないでしょうか?
以上がタイムスタンプを設置するメリットです。ちなみに開始時間や終了時間を指定して YouTube の動画をサイトに埋め込む方法もあります。