YouTubeポリシー更新!収益化の再申請が厳しくなる(2023年5月)
YouTube のポリシーの一部が変更・更新されますので、今回はその内容を簡潔にご紹介していきます。動画でもご紹介しておりますので、よろしければご覧ください。
1. 固定コメント機能が使えなくなる!?
まず1つ目です。2023年5月31日から、固定コメントに関する変更が行われます。クリエイターは自分の動画に投稿されたコメントを、コメント欄上部に固定することが可能ですよね。この固定コメントの機能が「上級者向け機能」に格上げされ、承認されたチャンネルのみ使用できる機能に変更されます。
多くの方があまり気にしたことが無いかもしれませんが、 YouTube のツールには標準機能・中級者向け機能・上級者向け機能の3種類があります。
チャンネルを作成したばかりだと、動画をアップロードしたり再生リストを作成したりするだけの標準機能のみ使用可能です。
そして電話番号による確認を行うことで、中級者向け機能が使用できるようになります。中級者向け機能で有名なのがカスタムサムネイルの設定ですね。おそらく多くのチャンネルで中級者向け機能は使用できている状態かと思います。
上級者向け機能はコミュニティ・ガイドラインを遵守し、積極的に活動しているチャンネルが使用できるようになります。だいたいチャンネルがアクティブな状態が2ヶ月程度は必要なようです。つまりチャンネルの履歴まで判断基準に入ることになります。
すぐにでも上級者向け機能を使用したい場合は、身分証明書の提供による本人確認やビデオ通話による確認でもできるようになります。 YouTube Studio の[設定]>[チャンネル]>[機能の利用資格]の画面から手続きが可能です。またこの画面で、自分のチャンネルが上級者向け機能を使用できる状態かを確認することもできます。
2. チャンネル メンバーシップの一時停止モード
2つ目がチャンネル メンバーシップの一時停止モードについてです。
チャンネルメンバーシップを有効にしているチャンネルが停止されたり、収益化が停止した場合「一時停止モード」という状態になります。
一時停止モードの期間中、メンバーシップが再開されるまで視聴者であるメンバーは自動で退会されることなくメンバーであり続けます。もちろん支払いはストップしていますし、メンバー自ら退会することも可能です。
今までは90日以内にチャンネル メンバーシップを再開しなければ、強制的にチャンネルメンバーシップが終了し、メンバーも自動的に退会する事になりました。つまり90日以内にチャンネルの収益化を復活させてメンバーシップを再開させなければ、すべてのメンバーを失うことになります。
しかし6月5日からは、90日であった期間が120日に延長されます。クリエイターにとっては30日間の猶予が追加されたことになり、クリエイターとしては良いポリシー更新ですね。
3. YPP 再申請に関するポリシー更新で厳しくなる
3つ目は YouTube パートナー プログラム(YPP)の再申請に関するポリシーの更新です。こちらも2023年6月5日から更新されるもので、YPP へ再申請できる期間が30日から90日へ変更されます。
今までは、YouTube の収益化の段階で YPPへ申請して不承認になった場合や収益化が停止された場合、30日後に再申請ができていました。しかし変更により、2回目以降の再申請で不承認になった場合は90日後しか再申請ができなくなります。
つまり、初めて YPP に申請して不承認になった場合、コンテンツなどを見直して30日後に再申請ができます。もしその再申請で不承認だった場合、次に再申請できるのは90日後です。
収益化を停止された場合も同様に、停止されて初回の再申請は30日後に可能です。しかし、その再申請で収益化が復活しなかった場合、次に再申請できるのは90日後になります。
ただ今までと同様に、停止されてから21日以内であれば再審査請求を送信することが可能です。 YouTube 側の判断に誤りがあると思う場合は、再審査請求を送信してください。
再申請できるまでの期間が30日から90日に伸びるのは、収益にも大きな影響が出てしまうので、初回の再申請で承認されるように十分コンテンツの見直しや修正を行う必要がありますね。
最近も、再利用されたコンテンツや繰り返しの多いコンテンツなどのポリシーに引っかかり、収益化が停止されるチャンネルが増えているようです。フリー素材など他者のコンテンツをメインにした動画ではないか、チャンネル内のどの動画も似通ったものになっていないかに注意してください。そして、しっかりとご自身で価値を付加し、視聴者にとって有益で独自性のある質の高い動画を提供していきましょう!