悪用される!? Gmailを使ってアカウントを作る際の注意点
Webサービスを利用する際、メールアドレスとパスワードの登録が要求されるものが多々あります。その際、あなたはどのようなメールアドレスとパスワードにして登録していますか?
多くの場合、メールアドレスを登録するサービスは後々メルマガやお知らせなどが配信されるので、フリー(無料)で取得したメールアドレスを利用するという方が多いでしょう。フリー・メールアドレスを利用することは良いのですが、その際に設定するパスワードには気をつける必要があります。
最近フリー・メールアドレスで多く利用されているのがGoogleが提供する『Gmail』です。Gmailを利用するにはGoogleアカウントを取得する必要があるのですが、大抵の場合はGmailで利用するメールアドレスがアカウント名となり、そしてパスワードを登録することになります。
例)[example.hoge@gmail.com]+[password]
さて、このGmailを利用して“別のサイトのサービス”を利用登録する際、Gmailで設定した同じパスワードを利用していませんか?
Gmailは単なるフリー・メールアドレスではない
もし別のサイトのサービスを利用登録する際、Gmailで設定したメールアドレスとパスワードを使用するということは、そのサイトに自分のGoogleアカウントへのアクセス権を渡したのと同じです。例え信頼できるサイトであったとしても、アカウント情報が漏洩して第三者に悪用される可能性はゼロではありません。
「捨てアドレスとしてのGmailだから」「重要なメールは入っていないから」と思われている方もいるかもしれませんが、GoogleアカウントはGmailを利用するだけのアカウントではありません。YouTube・Google+・Google Play・AdWordsなど、Googleが提供する様々なサービスを利用することができるアカウントです。
もし少しでも、あなたや友人・知人の情報が入っているGoogleアカウントであれば、それを悪用することは難しくないのです。ですから、Gmailを利用して他サイトのサービスを登録するのであれば、必ずGoogleアカウントとは別のパスワードにしなくてはなりません。
「パスワードの管理が面倒」「推測されにくいパスワードを考えるのが大変」という方には、以前ご紹介した『LastPass』というツールがとても便利です。
もし既にGoogleアカウントと同じパスワードを別のサイトで登録してしまっているという方は、すぐにでも変更をしましょう。そして例えパスワードがバレてしまっても、簡単にログインさせないために2段階認証の設定を行うことを強くお勧めします。
また、単なるゲームアプリであったとしても連絡先の情報を与える権限が必要だったり何かと心配になる方も多いでしょう。そのような場合はGoogleアカウントを複数作成して「ゲーム専用アカウント」などを作成するのが良いかもしれません。