お店やイベントでApple MusicやPlay Musicを流すのは大丈夫か問い合わせた
好きな音楽が聴き放題になる音楽配信サービスが一般的になりつつありますね。Apple Music や YouTube Music(Google Play Music)、LINE MUSIC、AWA など様々なプラットフォームがあり、だいたいどこでも月額1,000円前後で聴き放題になります。Spotify は無料でも聴き放題ですし、Amazon が有料のプライム会員向けに提供している Prime Music は月額料金が不要なので利用者も多いようです。
特に Google Home のようなスマートスピーカーも登場したことで、今後も多くの方が音楽配信サービスを利用するようになると考えられます。
これらの音楽配信サービスですが、多くの方が個人的に楽しむために利用しているものだと思います。しかし飲食店や美容室など店舗運営されている場合など、「お店で BGM として流しても良いの?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。一般的にお店などでは USEN(ユウセン)と契約して BGM を流していることが多いと思います。
またイベント会場での BGM として流すことができるのかなど、音楽配信サービスの使用で疑問に思われている方は多いでしょう。
そこで、お店やイベントで Apple Music や Play Music などの音楽配信サービスの曲を流してもよいのか(商用利用が可能なのか)を利用規約で調べたり、実際に問い合わせをして確認してみました!
Apple Music
まずは Apple Music の利用規約から確認。
「個人的、非商用目的」と記載されているので店舗ではダメそうですね。カスタマーサポートからも問い合わせましたが、法的なことはサポート外だと言われました。法務部へ直接問い合わせる必要があるということで、問い合わせたところ
と返答がありました。
Google Play Music
「営利目的以外の個人的な使用」と記載があるのでダメだと思いましたが、サポートへ問い合わせたところ「Google Play Music のアプリから流す場合問題ない」と回答がありました。
念のためお客さんが来るような店舗でも問題ないか聞きましたが、問題ないようです。規約の書き方からするとダメな気がするのでちょっと腑に落ちない感じです…。
その後、サポート担当者から
と連絡がありました。やはり規約に記載されている通りダメだということです。
Spotify
「個人的で非商業的に娯楽のため」と記載があります。またヘルプページにも
と記載がありましたので、営利目的の店舗だけでなく学校などでも流すのはダメということです。
LINE MUSIC
これも「私的使用目的」と記載がありますので、個人的に聞くことだけに制限されていることがわかります。直接 LINE へ問い合わせもしましたが
なお、ご連絡いただいた内容は、現在検討しております。現時点で詳細はご案内できかねますが、利用規約変更の際は公示を予定しております。
という返答でした。(もしかしたら将来 BGM として使用できるようになるかも?)
Amazon
Prime Music と Amazon Music Unlimited の規約です。
Amazon ミュージック利用規約
Amazon も「個人の非商用的な娯楽目的」と記載があります。
※ JASRAC への支払いが必要な場合がある
規約は変更になることがあるので、将来店舗などで流すことができるようになる可能性はあります。また今回調査した音楽配信サービス以外に関しては必ずご自身でもご確認ください。
もし BGM として流しても大丈夫と言われても、それは音楽配信サービス側として流して OK ということであって、日本音楽著作権協会(JASRAC)への支払いが不要であるとは限りません。おそらく購入済みの CD を店舗で流す場合と同様の扱いで、JASRAC への手続きと支払いは必要となると考えられます。