アフィリサイトは必要なのか?Google金谷氏のホワイトSEO講座
個人・企業を問わず、アフィリエイトを行っている方は SEO にかなり力を入れている方が多いように感じます。どうやったら検索順位で上位に表示され、紹介する商品が購入されて収益になるのかということを常にお考えになっているのだと思います。
そのようなアフィリエイター向けに「愛知アフィリエイト&ホワイト SEO サミット in 名古屋」というのが2017年6月10日に開催されました。 バリューコマース や もしもアフィリエイト など有名な ASP の方のお話もありましたが、メインは Google サーチクオリティチーム 金谷氏の講座です。
アフィリエイト関連のイベントなのでアフィリエイター向け SEO の話もありましたが、一般的なサイト・ブログにも通用する考え方や方法などもたくさんありました。今回は金谷氏がお話された内容についてご紹介したいと思います。
目次
健全なアフィリエイト・エコシステム
あなたはアフィリエイトサイトについてどのような意見やイメージをお持ちでしょうか?
「お金儲けのためのサイト」
「広告ばかりで鬱陶しい」
「検索結果から消えてしまえばいい」
正直、上記のように思われている方は多いのではないでしょうか?金谷氏は「アフィリエイトサイトは必要なの?存在する意味は?」と問いかけます。これは「アフィリエイトサイトが全く必要ない」と言っているわけではありません。「そのアフィリエイトが広告主やユーザーにとって本当に有益なものなのか」ということです。
内容がありきたりで似通ったアフィリエイトサイトがいくつも検索結果に表示され、公式サイトになかなか辿り着けなかったり、本当にその商品やサービスが良いものなのか判断に困った経験があなたにもあるでしょう。
ユーザーにとって信憑性の高い情報が見つけにくくなったり、公式サイトに辿り着くまでに余分なステップが必要となってしまいます。広告主にとっては無駄な広告費用が発生する可能性もあります。
また似たような情報が掲載されたページがたくさんあれば、順位が下がる可能性があるとのこと。他のサイトで真似されにくい固有の価値を出す必要性があります。例えばあなた自身が実際に商品を使った本音のレビューなど、広告主のサイトでは提供できていなかった情報を提供することで固有の価値を出すことができるでしょう。
ウェブマスター向けガイドライン
Google では「ウェブマスター向けガイドライン」としていくつかやってはいけないことを公表しています。ざっくり言うと、サイトは検索エンジンではなくユーザーのことを最優先に考えて作成すること。そして検索順位を上げるための不正行為をしないことです。
このガイドラインはアフィリエイトサイトに限ったものではありませんが、アフィリエイターの方であればアフィリエイトのことが記載された下記のページは必読です!
●品質に関するガイドライン > アフィリエイト プログラム
不正なハッキング
サイトの不正なハッキングについても紹介がされました。不正なハッキングをされたことがある人は、会場には数名しかいませんでした(手を挙げていないだけかもしれませんが)。しかし本人が気づいていないだけで実はハッキングされているという可能性もあります。
例えば管理者やユーザーが見たときは通所どおりのサイトが表示されても、Google ボットは別のサイト・内容を見ている可能性があるとのことです。Search Console の Fetch as Google で確かめることができるので、一度ご自身のサイトをチェックしてみて下さい。
また最低限これだけは行ってほしいとお話をされていました。
- 簡単なパスワードを使わない
- CMSを最新に保つ(プラグインも)
私自身、不正なハッキングによりサイトが改ざんされた経験があります。サイトの表示がおかしいという相談を受け、不正なハッキングに対処してきた経験もあります。クリーンな状態に復旧させるのがとても大変な場合もありますので、例えば WordPress を使用されているのであれば下記のセキュリティ対策をお試しください。
Google でも「ハッキングされたサイトに関するウェブマスター ヘルプ」というページを用意しているので、一度は目を通すことをお勧めします。
再審査リクエストの3つのポイント
もしガイドライン違反が見つかり、手動の対策を受けてしまったときのポイントもお話されました。
1. メッセージをよく読み、違反箇所を修正する
メッセージをよく読まずに、何が違反しており、どのような修正を行わなければならないのかを理解せずにサイトに変更を加え再審査リクエストを行ってしまう人が多いようです。まずは何が違反しているのかをしっかり把握するようにしましょう。
2. 再審査リクエストに次の内容を簡潔にまとめる
「再審査リクエストって何を書けば良いの?」と思われる方も多いと思いますが、下記のことを簡潔に記載すれば良いとのことです。
- なぜ違反が発生したのか
- どのような修正を行ったのか
- 今後どのように違反を防ぐのか
3. 否認ツールを使う前に不自然なリンクを取り除くよう務める
不自然なリンクが原因で手動対策を受けた場合、否認ツールを使用して Search Console 内の被リンクを全て否認するというのはダメです。不自然なリンクがあれば、リンクを貼っているサイトオーナーに連絡をしてリンクを解除してもらうということをしましょう。
私も不自然なリンクによって手動対策を受けた経験がありますが、正直サイトオーナーに連絡をしてリンクを解除してもらうのは非常に面倒です。連絡先が分からないこともありますし、連絡しても解除してくれないこともあります。面倒で大変な作業となりますが、これを怠らないようにしましょう。
「連絡先が分からなかったサイト」「連絡しても解除してくれなかったサイト」「解除してくれたサイト」をエクセルやスプレッドシートにまとめて一緒に送信すると良いと思います。